令和元年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問25を解説|クリーンアップスパイク回収率
令和元年度 ダイオキシン類特論 問25は、クリーンアップスパイク回収率の計算に関する穴埋め問題です。ア・イに入る語句と数値の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
クリーンアップスパイク回収率は、クリーンアップスパイク内標準物質のピーク面積と、GC/MS注入の直前に加えるシリンジスパイク内標準物質のピーク面積の比、そして対応する相対感度を使って計算します。分かれ目は、アに入る基準の内標準物質が「シリンジスパイク」であること。数値イは、面積比・添加量・相対感度を式に入れて約89%になります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
各選択肢の正誤
| 空欄 | 入る語句・数値 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | シリンジスパイク | GC/MS注入の直前に加える基準の内標準物質で、これとの面積比から回収率を計算します。 |
| イ | 89 | 下の測定値を式に入れると、回収率は約89%になります。 |
ア=シリンジスパイク、イ=89 となる組合せは選択肢(1)です。
計算の手順
- クリーンアップスパイク内標準物質の測定量=(クリーンアップ面積÷シリンジ面積)×シリンジ添加量÷相対感度。
- =(400000÷300000)×700÷1.050=1.333…×700÷1.050=933.3÷1.050=約888.9 pg。
- 回収率=測定量÷クリーンアップ添加量×100=888.9÷1000×100=約89%。
- したがって ア=シリンジスパイク、イ=89 の選択肢(1)。
ここが分かれ目
アは「シリンジスパイク」です。クリーンアップスパイク回収率は、クリーンアップスパイクを注入直前に加えるシリンジスパイクと比べて求めます(サンプリングスパイクではありません)。数値は、面積比と添加量を相対感度で補正して百分率にします。相対感度で割るところを掛けると値がずれるので、式の形をそのまま当てはめます。
覚え方
- クリーンアップ回収率=クリーンアップ面積とシリンジ面積の比を、相対感度で補正。
- 基準はサンプリングではなくシリンジスパイク。
- 面積比・添加量・相対感度を式に入れて百分率化。
理解度チェック
Q.
クリーンアップスパイク回収率の基準に使う内標準物質は?
シリンジスパイク内標準物質です。注入の直前に加える基準になります。
Q.
面積比(400000÷300000)≒1.33、添加量700 pg、相対感度1.050、クリーンアップ添加量1000 pgのとき、回収率は約何%か?
約89%です。888.9 pg÷1000 pg×100で求まります。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月