令和元年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問3を解説|電気集じん装置
令和元年度 ダイオキシン類特論 問3は、電気集じん装置に関する問題です。ガス流の向き、円筒形・乾式・湿式などの特徴のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
電気集じん装置は、放電電極で粒子を帯電させ、集じん電極に引き寄せて捕集する装置です。乾式・湿式の区別や、円筒形が小容量向きであることなどは基本知識どおりですが、引っかけは大容量装置のガス流の向きです。大容量装置ではガスをできるだけ均一に流すため、一般に水平方向にガスを通します。ここを「鉛直方向」と入れ替えているのが誤りの核心です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 大容量装置は一般にガス流を水平方向とします。「鉛直方向としている」とする点が誤りです。 |
| (2) | ○(正しい) | 円筒形電気集じん装置が小容量の排ガス処理に用いられる点は正しいです。 |
| (3) | ○(正しい) | 乾いた固体微粒子を乾燥したまま捕集するものを乾式電気集じん装置と呼ぶ説明として正しいです。 |
| (4) | ○(正しい) | 水膜や噴霧水で捕集粒子を洗い流すものを湿式電気集じん装置と呼ぶ説明として正しいです。 |
| (5) | ○(正しい) | 湿式では水膜を使うため、塩化水素などのガス吸収を同時に行える点は妥当です。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
大容量の電気集じん装置では、断面全体にわたってガス流速をできるだけ均一に分布させることが集じん性能を保つうえで重要です。この均一化のために、大容量機では一般にガスを水平方向に流す構造がとられます。したがって「鉛直方向としている」という記述が誤りです。ガス流を水平にとることで、広い断面に整流板などを使って流速のばらつきを抑えやすくなります。乾式・湿式の区別や円筒形が小容量向きという他の記述は正しいので、方向を入れ替えたこの一文だけが誤りだと見抜けるかが問われています。
覚え方
- 大容量の電気集じん装置はガス流を水平方向にして流速を均一化。
- 円筒形は小容量向き。
- 湿式は水膜で粒子を洗い流し、塩化水素などのガス吸収も同時に可能。
理解度チェック
Q.
大容量の電気集じん装置は、一般にガスを水平・鉛直どちらの方向に流す?
水平方向です。断面全体で流速を均一にしやすくするためです。
Q.
湿式電気集じん装置が、集じんと同時にできることは?
水膜を使うため、塩化水素などのガス吸収を同時に行えます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月