1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 大規模大気特論
  4. 令和2年
  5. > 問2 平均化時間と拡散幅

令和2年度 公害防止管理者 大規模大気特論 問2を解説|平均化時間と拡散幅

令和2年度 大規模大気特論 問2は、風向変動と気流の蛇行に関する穴埋め組合せ問題です。空欄ア〜ウに入る語句・数値の正しい組合せを選びます。

この問題のポイント

風向の時間変化や気流の蛇行は、時間スケールの大きな乱流の一種です。煙流の水平拡散幅σy は、濃度を平均する時間(平均化時間)が長くなるほど大きくなり、平均化時間のx乗に比例して増大します。SOxやNOxなどの大気汚染物質の拡散にかかわる平均化時間の範囲は3分から1時間程度で、この範囲でのxはおよそ0.2とされています。分かれ目は、アが「平均化時間」か「渦スケール・追跡距離」か、ウの指数が0.2か1.5かという点です。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(1)

空欄に入る正しい語句

空欄入る語句・数値読み解き
平均化時間濃度を平均する時間のことです。これが増すほど蛇行を拾い、水平拡散幅は大きくなります。
3分から1時間大気汚染物質の拡散を扱ううえで対象となる平均化時間の範囲です。
0.2この範囲での指数xの目安です。1.5や2.5では拡散幅が過大に増える計算になります。

ここが分かれ目

平均化時間です。水平拡散幅σy が「増すと拡散幅が増える量」であり、かつ「x乗に比例して増大する」相手ですから、濃度を平均する時間を長くとるほど風の蛇行を多く含み拡散幅が広がる、という関係を指します。「渦スケール」や「追跡距離」に置き換えると、続く数値範囲や指数と整合しません。の指数は0.2で、平均化時間3分から1時間の範囲ではこの程度です。1.5のように大きな指数にすると、平均化時間を延ばしただけで拡散幅が急激に増えてしまい実態に合いません。よってア=平均化時間/イ=3分から1時間/ウ=0.2で、正解は選択肢(1)です。

覚え方

  • 濃度を平均する時間=平均化時間。長くとるほど蛇行を拾い拡散幅は広がる。
  • 大気汚染物質で対象になる平均化時間の範囲=3分から1時間。
  • その範囲の指数xは約0.2。大きな指数(1.5など)に釣られない。

理解度チェック

Q.

水平拡散幅が平均化時間とともに増えるのはなぜか?

風向変動や気流の蛇行は時間スケールの大きな乱流だからです。濃度を平均する時間を長くとるほど、この遅い蛇行の揺れを多く含むようになり、見かけの水平拡散幅σy が大きくなります。

Q.

大気汚染物質の拡散で対象となる平均化時間と、そのときの指数xは?

平均化時間はおおむね3分から1時間の範囲で、この範囲での指数xは約0.2です。σy は平均化時間のx乗に比例して増大します。

この問題に関連する用語解説

令和2年 大規模大気特論 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 大規模大気特論 問題・正解」(公式PDF