令和6年度 公害防止管理者 大気・水質概論 問5を解説|光化学オキシダントとPM2.5
令和6年度 大気・水質概論 問5は、2021(令和3)年度の光化学オキシダント及び微小粒子状物質(PM2.5)に関する正誤問題です。統計に関する記述のうち誤っているものを選びます。
この問題のポイント
問われているのは、光化学オキシダントとPM2.5の環境基準達成の状況や濃度分布の傾向です。分かれ目は、濃度レベル別割合の大小の向きです。光化学オキシダントは環境基準の超過が問題になる一方で、時間ごとにみれば低濃度(0.06ppm以下)の時間帯が大部分を占めます。ここを「低濃度の割合はごく一部しかない」という逆向きに読ませる記述が誤りとして仕込まれています。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 光化学オキシダントの環境基準達成率は極めて低く、一般環境大気測定局でごくわずかにとどまるという記述で正しいです。 |
| (2) | ×(誤り) | 昼間の1時間値で0.06ppm以下の割合は実際には大部分を占めます。「30%未満」とするのは大小の向きが逆で誤りです。 |
| (3) | ○(正しい) | PM2.5の環境基準達成率は、一般環境大気測定局で高い水準にあり、正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | PM2.5の環境基準達成率は、自動車排出ガス測定局でも高い水準にあり、正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 一般環境大気測定局のPM2.5年平均値は低い水準にあり、正しい記述です。 |
選択肢(2)のポイント(ここが誤り)
光化学オキシダントの環境基準は1時間値0.06ppmですが、これは超えることが問題になる基準で、時間ごとにみれば0.06ppm以下の時間帯が大部分を占めます。選択肢(2)は、この低濃度の時間帯の割合を「30%未満」と小さく述べた点が誤りです。達成率が低い(=超過が多い)ことと、時間ごとの濃度分布で低濃度帯が大半を占めることは矛盾しません。達成率の低さと濃度分布の向きを混同しないのが分かれ目です。
覚え方
- 光化学オキシダント=達成率はごく低い/低濃度の時間帯が大部分
- PM2.5=環境基準達成率は一般局・自排局とも高水準
- 「達成率が低い」と「低濃度帯が多い」は両立。割合の大小の向きに注意
理解度チェック
Q.
光化学オキシダントの環境基準達成率は、高いか低いか?
極めて低いです。一般環境大気測定局でもごくわずかにとどまります。
Q.
昼間の1時間値で、光化学オキシダントが0.06ppm以下となる時間の割合は大きいか小さいか?
大きい(大部分を占める)です。「30%未満」とするのは向きが逆で誤りです。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 大気・水質概論 問題」(公式PDF)
- 環境省「令和3年度 大気汚染状況について」
※ この記事の確認日:2026年7月