令和2年度 公害防止管理者 大気・水質概論 問5を解説|大気汚染物質の年平均値
令和2年度 大気・水質概論 問5は、環境基準が設定されている大気汚染物質と、2017(平成29)年度の年平均値の組合せに関する問題です。組合せのうち誤っているものを選びます。
この問題のポイント
この問題は、浮遊粒子状物質・微小粒子状物質や、ベンゼン・トリクロロエチレン・ジクロロメタンといった有害大気汚染物質について、公表されている全国的な年平均値のおおよその水準を知っているかを問う統計問題です。
核心は、有害大気汚染物質どうしの濃度の高低関係です。溶剤として使用量が多い物質は大気中濃度も比較的高くなり、逆に極端に小さい数値が当てられていれば実測と合いません。ジクロロメタンの数値がこの点で不自然になっています。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 浮遊粒子状物質の年平均値の水準として整合しており、組合せは正しい。 |
| (2) | ○(正しい) | 微小粒子状物質(PM2.5)の年平均値の水準として整合しており、組合せは正しい。 |
| (3) | ○(正しい) | トリクロロエチレンの年平均値の水準として整合しており、組合せは正しい。 |
| (4) | ×(誤り) | ジクロロメタンの年平均値が実測結果と合わず、示された値は小さすぎます。組合せが誤りです。 |
| (5) | ○(正しい) | ベンゼンの年平均値の水準として整合しており、組合せは正しい。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
ジクロロメタンは金属の脱脂洗浄や塗料の溶剤などに広く使われ、有害大気汚染物質のなかでも大気中濃度が比較的高い部類に入ります。全国的な年平均値も、ベンゼンと同程度かそれ以上の水準になります。
選択肢(4)は、そのジクロロメタンに実測より小さすぎる年平均値を当てている点が誤りです。ベンゼン(選択肢(5))よりも小さい値になっている点が不自然で、実際の測定結果とは対応しません。なお、具体的な数値は年度ごとに変わるため、正確な値は環境省の大気汚染状況の測定結果で確認してください。
覚え方
- 有害大気汚染物質の濃度感覚=ジクロロメタンは高め、ベンゼン・トリクロロエチレンはそれより小さめ。
- 統計問題は桁と大小関係で見抜く。使用量の多い溶剤に極端に小さい値なら疑う。
理解度チェック
この問題で年平均値の値が実測と合わなかった物質はどれですか。
ジクロロメタンです。示された値が実際の年平均値より小さく、組合せが誤りでした。
濃度の統計問題を見抜くコツは何ですか。
桁と物質どうしの大小関係に注目することです。使用量の多い物質に極端に小さな値が付いていれば疑います。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 大気・水質概論 問題」(公式PDF)
- 環境省「大気汚染状況の測定結果」
※ この記事の確認日:2026年7月