令和7年度 公害防止管理者 ばいじん・一般粉じん特論 問6を解説|バグフィルター用ろ布の特性
令和7年度 ばいじん・一般粉じん特論 問6は、バグフィルター用ろ布の特性に関する正誤問題です。織布・不織布の空隙率、長繊維と短繊維の違い、一次付着層のでき方、合成繊維の電気抵抗率といった性質のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
バグフィルターでは、ろ布そのものよりも、ろ布の表面にたまったダストの層(一次付着層)がふるいのように働いて微粒子を捕らえます。長繊維の平滑な布と、短繊維の毛羽立った布とでは、この付着層のでき方や払い落としやすさが変わります。引っかけの核心は短繊維の織布で一次付着層が早くできるか遅くできるかで、その向きを取り違えないことが分かれ目です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | ろ布の空隙率は、織布で30~40%、不織布で70~80%程度です。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 長繊維製ろ布は表面が平滑なので、たまったダストの払い落としが容易です。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 長繊維製ろ布と比べると、短繊維製ろ布は強度が多少劣ります。正しい記述です。 |
| (4) | ×(誤り) | 向きが逆です。短繊維の織布は表面の毛羽がダストを絡め取るため、一次付着層の形成が早く、集じん率も高くなります。「遅く・低い」は誤りです。 |
| (5) | ○(正しい) | 合成繊維のろ材は電気抵抗率が高く、静電気を帯びやすい傾向があります。正しい記述です。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
短繊維でつくった織布は、繊維の端が表面に出て毛羽立っています。この毛羽がろ布に入り込もうとするダストを引っかけて絡め取るため、ろ過の初期からダストがたまりやすく、一次付着層が早く形成されます。付着層ができるほど微粒子を捕らえる能力が上がるので、集じん率もむしろ高くなります。選択肢(4)は「形成が遅く、集じん率も低い」としており、これは実際と向きを逆に書いた誤りです。表面が平滑な長繊維の布のほうが、付着層はできにくい側になります。
覚え方
- 短繊維(毛羽あり)=一次付着層が早くでき、集じん率も高い。向きを逆にしない。
- 長繊維(平滑)=払い落としが容易だが、付着層はできにくい。
- 空隙率は織布30~40%・不織布70~80%。
理解度チェック
Q.
短繊維の織布では、一次付着層の形成は早い?遅い?
早いです。表面の毛羽がダストを絡め取るため付着層が早くでき、集じん率も高くなります。
Q.
織布と不織布では、どちらの空隙率が大きい?
不織布です。不織布は70~80%程度、織布は30~40%程度で、不織布のほうが空隙率が大きくなります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 ばいじん・一般粉じん特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月