令和元年度 公害防止管理者 ばいじん・一般粉じん特論 問9を解説|ダスト濃度測定方法
令和元年度 ばいじん・一般粉じん特論 問9は、JISによる排ガス中のダスト濃度測定方法に関する問題です。測定位置や測定点、吸引ノズルなどの規定のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
ダスト濃度測定は、ダクト断面の代表的な流れをきちんと拾えるように、測定位置や測定点の数、ノズルの条件が決められています。屈曲部を避ける、小規模ダクトは中心一点でよい、断面が広いほど測定点を増やす、といった記述はいずれも規定どおりです。分かれ目は、流速分布が対称なときに測定点をどこまで減らせるかで、減らせるのは半分程度までであり、それ以上に減らすと代表性が損なわれる、という限度を押さえているかどうかです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 屈曲部や断面形状が急変する部分は流れが乱れて代表性が悪いため、測定位置として避けます。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 断面積0.25 m2以下の小規模ダクトでは、断面中心の一点を測定点にしてよいとされています。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 断面積が20 m2を超える場合は測定点を一般に20点までとし、等断面積に区分します。正しい記述です。 |
| (4) | ×(誤り) | 流速分布が対称でも減らせるのは半分程度までで、1/4まで減らせるとするのは減らしすぎです。誤った記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 吸引ノズルの内径が小さすぎると閉塞や等速吸引の乱れを招くため、下限(4 mm以上)が定められています。正しい記述です。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
測定点を多く取るのは、ダクト断面内で場所によって流速やダスト濃度が違うからで、その代表値を得るためです。流速分布が比較的対称とみなせる場合は、片側の情報でもう片側を代表できるので測定点を減らせますが、減らせるのはおおむね半分程度までです。選択肢(4)は、これを1/4にまで減らせるとしており、対称性だけを根拠に減らしすぎている点が誤りです。対称なら「半分」、と数を押さえておけば、過度な簡略化の引っかけを避けられます。
覚え方
- 流速分布が対称なら測定点は半分まで。1/4は減らしすぎ。
- 屈曲部・断面急変部は避ける。小規模ダクト(0.25 m2以下)は中心一点。
- 吸引ノズルの内径は4 mm以上(細すぎると閉塞・吸引乱れ)。
理解度チェック
Q.
流速分布が対称なとき、測定点はどこまで減らせる?
半分程度までです。片側で反対側を代表できるためで、1/4まで減らすのは減らしすぎになります。
Q.
測定位置に屈曲部や断面急変部を選ばないのはなぜ?
そこでは流れが乱れて偏るため、断面を代表する測定値が得られにくいからです。流れが整った位置を選びます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 ばいじん・一般粉じん特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月