令和2年度 公害防止管理者 ばいじん・粉じん特論 問3を解説|遠心効果と粒子速度
令和2年度 ばいじん・粉じん特論 問3は、遠心力集じん装置(サイクロン)の遠心効果に関する計算問題です。半径12 cmの位置で遠心効果が200のとき、その位置での円周方向の粒子速度(m/s)を求めます。
この問題のポイント
遠心効果は、粒子にはたらく遠心加速度が重力加速度の何倍かを表す量で、遠心効果 = (v²÷r) ÷ g と定義されます。ここから速度vを逆算するだけの問題ですが、分かれ目は半径をcmからmに直すことと、遠心加速度 v²÷r を重力加速度 g で割る形を崩さないことです。式を立て替えれば v = √(遠心効果 × r × g) で求まります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)
計算の手順
- 遠心効果の定義:Z = (v²÷r) ÷ g。ここで Z=200、r=12 cm=0.12 m、g=9.8 m/s²。
- vについて解くと v = √(Z × r × g)。
- 数値を入れて v = √(200 × 0.12 × 9.8) = √235.2。
- √235.2 ≒ 15.3 m/s。選択肢(5)が正解です。
ほかの選択肢はどこで間違えるか
もっとも多い取りこぼしは、半径をcmのまま(12 m)計算する単位ミスや、平方根を取り忘れて v²のまま答えにしてしまう誤りです。遠心効果は「加速度の比」で無次元量なので、右辺の単位が m/s になるよう r をメートルにそろえてから代入します。最後に必ず√をとる、という2点を外さなければ15.3 m/sにたどり着きます。
覚え方
- 遠心効果=遠心加速度 v²/r ÷ 重力加速度 g(無次元)。
- 速度は v=√(遠心効果 × r × g)。半径はmに直す。
- サイクロンは半径が小さく速度が大きいほど遠心効果が大きい。
理解度チェック
Q.
遠心効果はどんな量の比で定義される?
遠心加速度(v²/r)と重力加速度gの比です。粒子にかかる遠心力が重力の何倍かを表す無次元量になります。
Q.
遠心効果200、半径0.12 m、g=9.8のときの円周方向粒子速度は?
約15.3 m/sです。v=√(200×0.12×9.8)=√235.2≒15.3。半径はcmをmに直してから代入します。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 ばいじん・粉じん特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月