令和元年度 公害防止管理者 ばいじん・粉じん特論 問8を解説|バグフィルターのろ布材
令和元年度 ばいじん・粉じん特論 問8は、バグフィルターのろ布材に関する問題です。耐酸性・耐アルカリ性がともに優れ、200℃で使用できるろ布材を選びます。
この問題のポイント
ろ布材は素材ごとに耐熱温度と耐薬品性が決まっており、使用条件に合うものを選ぶ必要があります。この問題では「耐酸性と耐アルカリ性の両方に優れ、しかも200℃で使える」という2つの条件を同時に満たす素材を探します。核心は四ふっ化エチレン(ふっ素樹脂)で、化学的に安定して酸にもアルカリにも侵されにくく、耐熱温度も高いという特徴を押さえることです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | アクリルは耐熱温度が120℃程度で、200℃の排ガスには適しません。 |
| (2) | ○(正しい) | 四ふっ化エチレン(ふっ素樹脂)は耐酸性・耐アルカリ性に優れ、耐熱温度が高く200℃で使用できます。条件に合います。 |
| (3) | ×(誤り) | 木綿は天然繊維で耐熱性・耐酸性が低く、高温の排ガスには使えません。 |
| (4) | ×(誤り) | パイレンは耐熱温度が低く、200℃には適しません。 |
| (5) | ×(誤り) | ナイロンは耐熱温度が低く、耐酸性にも劣るため条件を満たしません。 |
選択肢(2)のポイント(正解の理由)
四ふっ化エチレン(PTFE、いわゆるふっ素樹脂)は、分子が化学的に非常に安定しているため、酸にもアルカリにもほとんど侵されません。加えて耐熱温度が高く、200℃の高温排ガスでも使用できます。腐食性ガスと高温が同時に問われる現場向けの素材で、他の選択肢のアクリル・木綿・ナイロン・パイレンはいずれも耐熱温度が低く、200℃には耐えられません。したがって条件に合うのは選択肢(2)です。
覚え方
- 四ふっ化エチレン(ふっ素樹脂)=耐酸・耐アルカリ・高耐熱の万能ろ布(200℃可)。
- アクリル・木綿・ナイロン・パイレンは耐熱が低め(高温排ガスには不向き)。
- 耐薬品性と高耐熱の両方が要るならふっ素樹脂を選ぶ。
理解度チェック
Q.
耐酸性・耐アルカリ性がともに優れ、200℃で使えるろ布材は?
四ふっ化エチレン(ふっ素樹脂)です。化学的に安定で高耐熱のため条件を満たします。
Q.
木綿やナイロンが高温排ガスに向かない理由は?
耐熱温度が低いからです。200℃のような高温では傷んでしまい、ろ布として使えません。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 ばいじん・粉じん特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月