令和元年度 公害防止管理者 ばいじん・粉じん特論 問9を解説|振動形払い落とし方式
令和元年度 ばいじん・粉じん特論 問9は、振動形払い落とし方式のバグフィルターに関する正誤問題です。払い落としの方法・振動数・振幅・時間などの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
振動形は、ろ布を機械的に振動させて、表面に堆積したダストを払い落とす方式です。分かれ目は払い落とし時に気流を流したままか、止めるかです。気流を流したままだと、剥がれたダストがすぐ再付着したり吹き上がったりして落ちきりません。そのため、いったんろ過(通気)を停止してから振動させ、ダストをホッパーへ落とします。「気流を停止せずに振動させる」という説明が引っかけです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 振動形はろ過(通気)を止めてろ布を振動させ、堆積ダストを払い落とします。「気流を停止せずに」は誤りです。 |
| (2) | ○(正しい) | ろ布の上部・中央部・下部付近を振動させて払い落とします。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 振動数が大きいと振動がろ布全体に広がり、ダストを一様に剥離するのに有効です。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 振幅が大きいほど剥離に有効ですが、ろ材の損傷を招くおそれがあります。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 払い落としは15〜60秒間程度行われます。正しい記述です。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
ろ過を続けたまま振動させると、ろ布を通る気流がダストを押さえつけ、剥がれた分もすぐ再付着してしまいます。そこで振動形では、対象の室のろ過をいったん停止(気流を止めて)から振動させ、ダストが自重でホッパーへ落ちる状態をつくります。選択肢(1)の「気流を停止せずに振動させる」は、この基本手順を逆に書いた誤りです。
覚え方
- 振動形払い落とし=気流を止めてろ布を振動(停止せずは誤り)。
- 振動数が大きい→ろ布全体に伝わり一様に剥離。
- 振幅が大きい→よく落ちるがろ材損傷のおそれ。時間は15〜60秒程度。
理解度チェック
Q.
振動形払い落としでは、気流を止める?止めない?
止めます。ろ過を停止してから振動させ、ダストをホッパーへ落とします。
Q.
振幅を大きくしすぎると何が問題になる?
ろ材の損傷です。剥離には有効ですが、大きすぎるとろ布を傷めるおそれがあります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 ばいじん・粉じん特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月