令和3年度 公害防止管理者 大気有害物質特論 問3を解説|ガス分散形吸収装置
令和3年度 大気有害物質特論 問3は、ガス吸収装置の形式を図から見分ける問題です。示された装置のうち、ガス分散形のものを選びます。
この問題のポイント
ガス吸収装置は、気液を接触させる際に「どちらを分散させるか」で大きく2つに分かれます。液を細かい液滴や液膜にしてガス中に分散させるのが液分散形(充塡塔・スプレー塔・ぬれ壁塔など)、ガスを気泡にして液中に吹き込み分散させるのがガス分散形(多孔板塔などの段塔)です。分かれ目は、図の中に多孔板があるかどうかです。多孔板の穴からガスを液中に吹き込んで気泡にする形式がガス分散形にあたります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 分類 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | 液分散形 | 液を装置内で分散させてガスと接触させる形式で、ガスを気泡にして液中へ分散させる構造ではありません。 |
| (2) | ガス分散形(正解) | 多孔板の穴からガスを液中に吹き込み、気泡として分散させる段塔です。ガスを分散させる形式なのでガス分散形にあたります。 |
| (3) | 液分散形 | 管の内壁などに液膜をつくり、そこへガスを接触させる形式で、液を分散させるタイプです。 |
| (4) | 液分散形 | 吸収液を噴霧・供給してガスと接触させる形式で、液を分散させるタイプです。 |
| (5) | 液分散形 | 液を装置内に分散させてガスと接触させる形式で、ガスを気泡として分散させる多孔板はありません。 |
ここが分かれ目
気液接触の装置を見分ける鍵は「ガスと液のどちらを分散させているか」です。液を液滴や液膜にしてガス中に散らすのが液分散形で、充塡塔・スプレー塔・ぬれ壁塔などが該当します。一方、ガスを気泡にして液の中へ吹き込むのがガス分散形で、多孔板塔(段塔)や泡鐘塔が代表です。図に多孔板が描かれていれば、板の小さな穴からガスが液中へ噴き出して気泡になっているので、ガス分散形と判断できます。選択肢(2)がこれにあたります。ほかの図は液膜や噴霧など液の側を分散させているため、ガス分散形ではありません。
覚え方
- 多孔板=ガス分散形。ガスを気泡にして液中へ吹き込む。
- 液分散形=充塡塔・スプレー塔・ぬれ壁塔(液を液滴・液膜にする)。
- 見分けは「どちらを散らすか」。気泡=ガス分散、液滴・液膜=液分散。
理解度チェック
Q.
ガス分散形と液分散形は、それぞれ何を分散させる形式?
ガス分散形はガスを気泡にして液中へ分散させ、液分散形は液を液滴・液膜にしてガス中へ分散させます。
Q.
多孔板を用いた段塔は、どちらの形式にあたる?
ガス分散形です。多孔板の穴からガスを液中に吹き込み、気泡として接触させます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 大気有害物質特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月