令和3年度 公害防止管理者 大気有害物質特論 問2を解説|塩素
令和3年度 大気有害物質特論 問2は、塩素の性質・発生源・製造法に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
塩素の色やにおい・毒性、加熱や光照射で水素と反応して塩化水素を生じること、ソーダ工業や化学工業などの発生源、食塩水の電気分解(イオン交換膜法)による製造、水酸化カルシウムとの反応によるさらし粉の製造などが問われます。分かれ目は、常温の塩素ガスが何色かです。塩素は黄緑色の気体で、褐色ではありません。色を「褐色」と書いていたら、二酸化窒素などと取り違えた誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 塩素を褐色の気体とした点が誤りです。塩素は常温で黄緑色の刺激臭のある有毒な気体で、色が違います。刺激臭・有毒という部分は正しく、色だけが入れ替えられています。 |
| (2) | ○(正しい) | 塩素が加熱または光照射により水素と速やかに反応して塩化水素を生じるという正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 塩素の発生源としてソーダ工業、染料、無機・有機化学工業があるという正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 塩素の製造法として、イオン交換膜法による食塩水の電気分解があるという正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | さらし粉の製造法として、水酸化カルシウムと塩素の反応によるものがあるという正しい記述です。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
塩素は常温・常圧で黄緑色の気体で、強い刺激臭をもつ有毒ガスです。選択肢(1)は、においや毒性は正しく書きながら、色だけを「褐色」と入れ替えている点が誤りです。褐色(赤褐色)の刺激臭のあるガスといえば二酸化窒素(NO₂)で、塩素とは色が違います。色・におい・毒性のうち一つだけをすり替える出題は、正しい記述の中にまぎれて見落としやすいので、塩素=黄緑色をはっきり結び付けておきます。
覚え方
- 塩素は黄緑色・刺激臭・有毒。褐色(赤褐色)は二酸化窒素。
- 塩素の製造=食塩水の電気分解(イオン交換膜法)。
- さらし粉=水酸化カルシウム+塩素。加熱・光で水素と反応し塩化水素。
理解度チェック
Q.
常温の塩素ガスは何色?また、赤褐色の刺激臭ガスは何?
塩素は黄緑色です。赤褐色の刺激臭ガスは二酸化窒素(NO₂)で、両者は色が異なります。
Q.
塩素の工業的な製造法は?
食塩水の電気分解(イオン交換膜法)です。さらし粉は水酸化カルシウムと塩素の反応でつくられます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 大気有害物質特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月