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令和2年度 公害防止管理者 大気有害物質特論 問9を解説|塩化水素の分析法

令和2年度 大気有害物質特論 問9は、JIS による排ガス中の塩化水素分析方法を定量下限の小さいものから順に並べたとき、正しいものを選ぶ問題です。対象は硝酸銀滴定法・イオンクロマトグラフ法・イオン電極法です。

この問題のポイント

定量下限は、その方法で数値として測れる最も低い濃度で、値が小さい方法ほど微量まで測定できます。イオンクロマトグラフ法は分離してから高感度に検出できるため定量下限が小さく、イオン電極法が中くらい、滴定で終点を読む硝酸銀滴定法は微量に不向きで定量下限が大きくなります。分かれ目は、3つの方法を微量測定に強い順に正しく並べられるかです。正しい並びはイオンクロマトグラフ法、イオン電極法、硝酸銀滴定法の順です。硝酸銀滴定法を最も小さい側に置くと逆になります。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(4)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)×(誤り)定量下限が大きい硝酸銀滴定法を先頭に置いている点が誤りです。硝酸銀滴定法は微量測定に不向きです。
(2)×(誤り)こちらも硝酸銀滴定法を先頭に置いており、定量下限が小さい順になっていません。
(3)×(誤り)イオンクロマトグラフ法を最後に置いている点が誤りです。この方法が最も定量下限が小さいです。
(4)○(正しい)イオンクロマトグラフ法、イオン電極法、硝酸銀滴定法の順で、定量下限が小さい順の正しい並びです。これが正解です。
(5)×(誤り)2番目と3番目でイオン電極法と硝酸銀滴定法の順が入れ替わっている点が誤りです。

ここが分かれ目

塩化水素の3つの分析方法は、微量まで測れるかどうかで並びが決まります。イオンクロマトグラフ法は成分を分離してから高感度に検出するので定量下限が小さく、微量測定に最も強い方法です。イオン電極法がその次で、終点を目視・電位で読む硝酸銀滴定法は微量には不向きで定量下限が大きくなります。正しい並びはイオンクロマトグラフ法、イオン電極法、硝酸銀滴定法の順です。硝酸銀滴定法を微量に強い側に置くと、感度の大小が逆になります。

覚え方

  • 定量下限が小さい順=イオンクロマトグラフ法 → イオン電極法 → 硝酸銀滴定法
  • イオンクロマトグラフ法=分離+高感度で微量に最も強い。
  • 硝酸銀滴定法=終点を読む方式で微量に不向き(定量下限が大きい)。

理解度チェック

Q.

塩化水素の3分析法を定量下限の小さい順に並べると?

イオンクロマトグラフ法 → イオン電極法 → 硝酸銀滴定法の順です。

Q.

この3つのうち、最も微量測定に強い(定量下限が小さい)方法は?

イオンクロマトグラフ法です。分離してから高感度に検出できるためです。

この問題に関連する用語解説

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 大気有害物質特論 問題・正解」(公式PDF