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令和2年度 公害防止管理者 大気有害物質特論 問6を解説|特定物質の引火点

令和2年度 大気有害物質特論 問6は、5つの特定物質のうち引火点が最も高いものを選ぶ問題です。

この問題のポイント

引火点は、その液体が点火源で燃え出すのに十分な濃度の蒸気を出す最低温度で、値が低いほど常温で燃えやすく危険です。二硫化炭素やベンゼン、シアン化水素は引火点が氷点下で非常に燃えやすく、メタノールも常温付近です。分かれ目は、これらの中で常温では引火しにくい、引火点の高い物質はどれかです。フェノールは常温で固体に近く蒸気圧が低いため、引火点がこの中で最も高くなります。低い順・高い順を逆に覚えていると取り違えます。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(5)

各選択肢の正誤

選択肢引火点の傾向解説
(1)低いシアン化水素は引火点が氷点下で、常温でも非常に引火しやすい物質です。最も高くはありません。
(2)やや低いメタノールは引火点が常温付近で、揮発しやすく引火しやすい物質です。最も高くはありません。
(3)低い二硫化炭素は引火点が氷点下と特に低く、揮発性・引火性が高い物質です。最も高くはありません。
(4)低いベンゼンは引火点が氷点下で、常温で引火しやすい物質です。最も高くはありません。
(5)最も高いフェノールは常温で固体に近く蒸気圧が低いため、この5つの中で引火点が最も高くなります。これが正解です。

ここが分かれ目

引火点は、液面付近に燃えるのに十分な濃度の蒸気ができる最低温度なので、揮発しやすい(蒸気圧の高い)物質ほど低くなります。二硫化炭素・ベンゼン・シアン化水素は揮発性が高く引火点が氷点下、メタノールも常温付近で、いずれも常温で引火しやすい物質です。これに対しフェノールは常温で固体に近く蒸気圧が低いため、燃えるだけの蒸気を出すには高い温度が要り、引火点がこの中で最も高くなります。「引火点が高い=常温では燃えにくい」であり、引火点の高低と危険性の大小を逆に読むと間違えます。

覚え方

  • 引火点が最も高い=フェノール(常温で固体に近く蒸気圧が低い)。
  • 二硫化炭素・ベンゼン・シアン化水素=揮発性が高く引火点は氷点下。
  • 引火点が高い=常温では燃えにくい。高低と危険性を逆に読まない。

理解度チェック

Q.

シアン化水素・メタノール・二硫化炭素・ベンゼン・フェノールで、引火点が最も高いのは?

フェノールです。常温で固体に近く蒸気圧が低いためです。

Q.

引火点が低い物質は、常温での引火のしやすさがどうなる?

引火しやすくなります。低い温度で燃えるだけの蒸気が出るためです。

この問題に関連する用語解説

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 大気有害物質特論 問題・正解」(公式PDF