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令和2年度 公害防止管理者 大気有害物質特論 問1を解説|製品と有害物質の組合せ

令和2年度 大気有害物質特論 問1は、製品と、その製造過程で発生または製品に含まれる有害物質との組合せに関する問題です。組合せのうち誤っているものを選びます。

この問題のポイント

りん鉱石を原料にするりん酸(湿式法)や過りん酸石灰ではふっ素が問題になり、それぞれふっ化水素やヘキサフルオロけい酸が関わります。ガラス製品では、クリスタルガラスに鉛、中性子遮断ガラスにカドミウムが含まれます。分かれ目は、活性炭を塩化亜鉛活性化法でつくる工程で問題になる有害物質が何か、です。この方法は賦活剤として塩化亜鉛(亜鉛化合物)を使うので、結びつく有害物質は亜鉛であって塩素ではありません。相手を「塩素」としている組合せは、賦活剤の中身と別の元素にすり替わっています。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(3)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)りん酸を湿式法でつくると、原料のりん鉱石に含まれるふっ素からふっ化水素が発生します。組合せは正しい記述です。
(2)○(正しい)過りん酸石灰の製造でも、りん鉱石中のふっ素とけい酸が反応してヘキサフルオロけい酸が生じます。組合せは正しい記述です。
(3)×(誤り)塩化亜鉛活性化法の活性炭で問題になる有害物質を塩素とした点が誤りです。賦活剤の塩化亜鉛に由来するのは亜鉛化合物です。
(4)○(正しい)クリスタルガラスは鉛を加えた鉛ガラスで、含まれる有害物質は鉛です。組合せは正しい記述です。
(5)○(正しい)中性子遮断ガラスには中性子を吸収するカドミウムが用いられます。組合せは正しい記述です。

選択肢(3)のポイント(ここが誤り)

活性炭の製造では、原料を薬品で処理して細孔を発達させる薬品賦活法があり、その一つが塩化亜鉛活性化法です。賦活剤に塩化亜鉛を使うため、この工程で環境上問題になるのは亜鉛化合物です。選択肢(3)は、この相手を「塩素」とすり替えている点が誤りです。名前に「塩化」と付いていても、賦活剤として残り問題になる元素は塩素ではなく亜鉛だと押さえます。塩素を扱う活性炭の別工程と混同させる引っかけになっています。

覚え方

  • 塩化亜鉛活性化法の活性炭=亜鉛(塩化亜鉛)、塩素ではない。
  • りん酸(湿式法)=ふっ化水素、過りん酸石灰=ヘキサフルオロけい酸(どちらもりん鉱石のふっ素由来)。
  • クリスタルガラス=鉛、中性子遮断ガラス=カドミウム。

理解度チェック

Q.

塩化亜鉛活性化法でつくる活性炭で、環境上問題になる有害物質は?

亜鉛(塩化亜鉛)です。賦活剤に塩化亜鉛を使うためで、塩素ではありません。

Q.

りん酸(湿式法)や過りん酸石灰の製造で問題になる元素は?

ふっ素です。原料のりん鉱石にふっ素が含まれ、ふっ化水素やヘキサフルオロけい酸として出てきます。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 大気有害物質特論 問題・正解」(公式PDF