令和3年度 公害防止管理者 大気特論 問2を解説|各種燃料の性質
令和3年度 大気特論 問2は、気体・液体・固体の各種燃料の性質に関する問題です。5つの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
気体燃料・重油・石炭の基本的な性質をまとめて問う知識問題です。エタンの比重、重油の硫黄分と分類、石炭の真比重の傾向はいずれも定番の正しい記述で、迷いやすいところはありません。分かれ目は液化石油ガス(LPG)の主成分です。LPGはプロパンやブタンを主成分とする燃料で、「水素・メタン・一酸化炭素」という説明は都市ガスの原料になった石炭系ガスなど別の混合ガスの特徴です。この主成分の取り違えが誤りになります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 各選択肢の判定 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | エタン(分子量30)は空気(約29)より重く、比重は1より大きくなります。 |
| (2) | ×(誤り) | LPGの主成分はプロパン・ブタン。水素・メタン・一酸化炭素は別のガスの説明です。 |
| (3) | ○(正しい) | 重質油は硫黄分を含み、燃焼すると二酸化硫黄(SO2)を発生します。 |
| (4) | ○(正しい) | JISは重油を動粘度により1種・2種・3種に分類しています。 |
| (5) | ○(正しい) | 石炭類の真比重は、石炭化が進むにつれて増加する傾向があります。 |
選択肢(2)のポイント(ここが誤り)
液化石油ガス(LPG)は、常温で加圧すると液化するプロパン・ブタンを主成分とする燃料です。選択肢(2)が挙げる水素・メタン・一酸化炭素という組合せは、石炭を原料としてつくられた発生炉ガスや水性ガスなどの成分であり、LPGの主成分ではありません。燃料名と主成分を結びつけて覚えていないと、もっともらしい語の並びに引きずられて見落としがちです。「LP=プロパン・ブタン」を軸に、水素やメタンを主成分とするガスとは切り分けて押さえます。
覚え方
- LPG=プロパン・ブタンが主成分。水素・メタン・COは別のガス。
- 重油はJISで動粘度により1種・2種・3種に分類。硫黄分を含みSO2を出す。
- 石炭は石炭化が進むほど真比重が増加。エタンは空気より重い。
理解度チェック
Q.
液化石油ガス(LPG)の主成分は?
プロパン・ブタンです。水素・メタン・一酸化炭素を主成分とするガスとは区別して覚えます。
Q.
JISでは重油を何によって1種・2種・3種に分類している?
動粘度です。粘りの度合いで区分し、硫黄分を含むため燃焼時に二酸化硫黄を発生します。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 大気特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月