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令和2年度 公害防止管理者 大気特論 問2を解説|石炭の性状

令和2年度 大気特論 問2は、石炭の性状に関する問題です。石炭化・固定炭素・粘結性・灰分などの記述のうち、誤っているものを選びます。

この問題のポイント

石炭化の進み方と、そこから決まる性質(固定炭素・揮発分・着火性・粘結性)を押さえているかを問う問題です。分かれ目は最後の灰分の記述。石炭を蒸し焼きにしてコークスをつくると、揮発分が抜けて残った成分の割合が上がるため、灰分は濃縮されて含有率が高くなります。「コークスの灰分は原料炭より小さくなる」という向きの逆転が引っかけの核心です。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(5)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢各選択肢の判定解説
(1)○(正しい)石炭化が進むほど炭素の割合が増え、固定炭素は増加します。記述どおりです。
(2)○(正しい)燃焼性は揮発分や灰分の量などで変わるため、記述どおりです。
(3)○(正しい)無煙炭は揮発分が少なく、歴青炭に比べて着火しにくいため正しい記述です。
(4)○(正しい)粘結性はコークス製造で最も重要な性質の一つで、記述どおりです。
(5)×(誤り)コークス化で揮発分が抜けて灰分が濃縮されるため、コークスの灰分含有率は原料炭より大きくなります。

選択肢(5)のポイント(ここが誤り)

コークスは原料炭を高温で乾留(蒸し焼き)してつくり、その過程で水分や揮発分が抜けていきます。灰分そのものは焼いても失われず残るため、全体に占める割合は相対的に高くなります(濃縮)。したがってコークスの灰分含有率は原料炭より大きくなるのが正しく、選択肢(5)の「小さくなる」は向きが逆です。「揮発分が抜ける=残った灰分の比率が上がる」と押さえます。

覚え方

  • 石炭化が進む=固定炭素が増え、揮発分が減る
  • 揮発分が少ない無煙炭は着火しにくい
  • コークス化で揮発分が抜ける=灰分は濃縮され含有率は増える

理解度チェック

Q.

コークスの灰分含有率が原料炭より大きくなるのはなぜ?

乾留で揮発分が抜けても灰分は残るため、全体に占める灰分の割合が相対的に高くなる(濃縮される)からです。

Q.

無煙炭が歴青炭より着火しにくいのはなぜ?

無煙炭は石炭化が進んで揮発分が少ないため、火が付きにくくなります。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 大気特論 問題・正解」(公式PDF