令和2年度 公害防止管理者 大気特論 問1を解説|気体燃料の性状
令和2年度 大気特論 問1は、代表的な気体燃料の性状に関する問題です。天然ガス・液化石油ガス・製油所ガス・コークス炉ガス・高炉ガスの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
主な気体燃料の組成をひととおり押さえているかを試す問題です。分かれ目は天然ガスのうち「乾性ガス(ドライガス)」の中身。乾性ガスはメタンが主体で、エタンより重い炭化水素をほとんど含みません。エタン・プロパン・ブタンなどを多く含むのは「湿性ガス(ウェットガス)」のほうです。この乾/湿の取り違えを見抜けるかどうかが核心になります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 各選択肢の判定 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 乾性ガスはメタンが主体で、エタン以上の重い炭化水素をほとんど含みません。これらを多く含むのは湿性ガスです。 |
| (2) | ○(正しい) | 液化石油ガス(LPG)はプロパン・プロピレン・ブタン・ブチレンが主成分で、記述どおりです。 |
| (3) | ○(正しい) | 製油所ガスは水素とC1~C4の軽質炭化水素が主体で、記述どおりです。 |
| (4) | ○(正しい) | コークス炉ガスは水素が最も多く、次いでメタン、一酸化炭素の順で正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 高炉ガスは窒素・一酸化炭素・二酸化炭素が主で、ダストも多く含むため正しい記述です。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
天然ガスは重質分の含み方で乾性ガス(ドライガス)と湿性ガス(ウェットガス)に分けられます。乾性ガスはほとんどがメタンで、エタン・プロパン・ブタンといった重い炭化水素をほとんど含みません。選択肢(1)は、その乾性ガスがエタン・プロパン・ブタンなどを多く含むとしている点が誤りです。これらを多く含むのは湿性ガスのほうで、乾性と湿性が入れ替わっています。「乾=メタン主体、湿=重質分が多い」と結び付けて覚えます。
覚え方
- 乾性ガス=メタン主体、重質分はほぼなし
- 湿性ガス=エタン・プロパン・ブタンを多く含む
- コークス炉ガスの多い順は水素→メタン→一酸化炭素
理解度チェック
Q.
乾性ガスと湿性ガスの違いは?
乾性ガスはメタンが主体でエタン以上の重い炭化水素をほとんど含みません。湿性ガスはエタン・プロパン・ブタンなどを多く含みます。
Q.
コークス炉ガスで最も多い成分は?
水素です。次いでメタン、一酸化炭素の順に多く含まれます。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 大気特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月