令和7年度 公害防止管理者 大気関係技術特論 問3を解説|燃焼装置の用途
令和7年度 大気関係技術特論 問3は、油バーナーと固体燃焼装置の用途に関する問題です。各バーナーの適した用途や、流動層・微粉炭燃焼の使われ方についての記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
バーナーの種類ごとに「どの規模・どんな負荷条件のボイラーや炉に向くか」を対応づける問題です。分かれ目は油圧式バーナーの用途です。油圧式(圧力噴霧式)は燃料油に圧力をかけて噴霧する方式で、負荷変動への追従が苦手なため、主に中・大形ボイラーで一定負荷に近い運転に用いられます。これを「小形ボイラーに主に用いられる」とするのが引っかけで、規模の向きが逆です。回転式は中・小形の負荷変動用、高圧気流式は高温加熱炉、流動層は産業用が多く、大容量石炭火力は微粉炭燃焼が主という対応は実際どおりです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 各選択肢の判定 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 油圧式バーナーは主に中・大形ボイラーに用いられます。小形が主というのは規模の向きが逆です。 |
| (2) | ○(正しい) | 回転式バーナーは負荷変動への追従性がよく、中・小形ボイラーに用いられます。 |
| (3) | ○(正しい) | 高圧気流式バーナーは霧化が細かく、均一加熱が必要な高温加熱炉に適します。 |
| (4) | ○(正しい) | 流動層形式のボイラーは、産業用として用いられるものが多くなっています。 |
| (5) | ○(正しい) | 石炭を燃料とする500 MW以上の事業用ボイラーは、ほぼすべて微粉炭燃焼方式です。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
油圧式バーナー(圧力噴霧式)は、燃料油そのものに圧力をかけてノズルから噴霧する方式です。噴霧に必要な油圧を保つ都合で絞り運転(低負荷)や負荷変動への追従が苦手で、一定負荷に近い連続運転をする中・大形ボイラーに主に用いられます。したがって「小形ボイラーに主に用いられる」とするのは、向いている規模が逆です。小形で負荷が変わる用途には、追従性のよい回転式(ロータリー式)などが選ばれます。
覚え方
- 油圧式(圧力噴霧式)は中・大形ボイラーで一定負荷向き。低負荷追従が苦手。
- 回転式は中・小形の負荷変動向き。高圧気流式は高温加熱炉の均一加熱向き。
- 流動層は産業用が多い。大容量石炭火力(500 MW以上)は微粉炭燃焼が主。
理解度チェック
油圧式バーナーが低負荷運転や負荷変動を苦手とするのはなぜ?
燃料油に圧力をかけて噴霧する方式のため、油量を絞ると噴霧に必要な油圧を保ちにくいからです。一定負荷に近い中・大形ボイラーに向きます。
負荷変動のある中・小形ボイラーに用いられるバーナーは?
回転式(ロータリー式)バーナーです。負荷変動への追従性がよいのが特徴です。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 大気関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月