令和5年度 公害防止管理者 大気関係技術特論 問18を解説|煙突風下の最大着地濃度
令和5年度 大気関係技術特論 問18は、平坦地の煙突風下の最大着地濃度に関する問題です(有効煙突高さは一定とします)。排出量や気象条件との関係の記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
最大着地濃度は汚染物質の排出量に比例し、風速や大気の安定度によって変わります。分かれ目は日射量との関係です。晴れて日射量が増えると地表が暖まって大気が不安定になり、上下の混合が進んで煙が地表に届きやすくなるため、最大着地濃度は大きくなります。ここを小さくなると述べると誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 各選択肢の判定 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 最大着地濃度は汚染物質の排出量に比例します。 |
| (2) | ×(誤り) | 日射量が増えると不安定化して混合が進むため、最大着地濃度はむしろ大きくなります。 |
| (3) | ○(正しい) | 晴れた昼間に風速が増すと希釈が進み、最大着地濃度は小さくなります。 |
| (4) | ○(正しい) | 夜間に星空から本曇りへ変わると安定度が緩み、最大着地濃度は大きくなります。 |
| (5) | ○(正しい) | 星空の夜間に風速が増すと、大きくなる場合も小さくなる場合もあり得ます。 |
選択肢(2)のポイント(ここが誤り)
晴れて日射量が増えると、地表が暖められて大気が不安定になります。不安定になると上下方向の混合(乱れ)が強まり、煙が地表へ届きやすくなるため、最大着地濃度は大きくなります。この問題はここを「小さくなる」と逆に述べているのが誤りです。日射と安定度、それに伴う混合の向きをセットで押さえると迷いません。
覚え方
- 最大着地濃度は排出量に比例。
- 日射増加→不安定→混合が強まる→最大着地濃度は大きくなる。
- 昼間の風速増加は希釈で小さく。夜間の弱風時は例外があり得る。
理解度チェック
Q.
日射量が増えると最大着地濃度はどうなる?
大気が不安定化して混合が進むため、大きくなります。
Q.
最大着地濃度は汚染物質の排出量とどんな関係?
比例します。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 大気関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月