令和5年度 公害防止管理者 大気関係技術特論 問13を解説|ろ布の表面加工法
令和5年度 大気関係技術特論 問13は、バグフィルター用ろ布の表面加工法に関する問題です。耐食性と撥水・撥油性のいずれにも効果がある加工法を選びます。
この問題のポイント
ろ布の表面加工は、払い落とし性・表面の平滑化・表面ろ過性・耐薬品性など目的別に使い分けられます。分かれ目は、耐食性と撥水・撥油性を同時に与えられる加工です。ろ布を処理液に浸して繊維全体に薬剤を含ませるディッピング加工が、この二つの性能をあわせ持ちます。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 各選択肢の判定 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(該当) | ディッピング加工はろ布を処理液に浸して繊維全体に薬剤を含ませ、耐食性と撥水・撥油性の双方に効きます。 |
| (2) | ×(該当せず) | コーティング加工は表面に被膜を作る加工で、表面ろ過性や目詰まり対策が主眼です。 |
| (3) | ×(該当せず) | 毛焼き加工は表面の毛羽を焼く加工で、払い落とし性の向上や表面の平滑化が狙いです。 |
| (4) | ×(該当せず) | 平滑加工は熱と圧力で表面を平らにする加工で、払い落とし性の向上が主眼です。 |
| (5) | ×(該当せず) | 膜加工は表面に膜を貼る加工で、高い捕集効率や表面ろ過が狙いです。 |
ここが分かれ目
耐食性と撥水・撥油性の両方に効くのが、選択肢(1)のディッピング加工です。ろ布を薬液に浸して繊維全体に薬剤を含浸させるため、化学的な耐性と水・油をはじく性質を同時に与えられます。ほかの加工は、表面の平滑化や払い落とし性、表面ろ過などそれぞれ別の目的に特化しており、二つの性能を同時に満たすことを主眼にはしていません。目的別に整理して仕分けるのが解き方です。
覚え方
- 「両方効く」=ディッピング(含浸)。浸して繊維全体に薬剤。
- 毛焼き・平滑=払い落とし性/表面平滑。
- 膜加工=表面ろ過・高捕集。コーティング=表面被膜。
理解度チェック
Q.
耐食性と撥水・撥油性の両方に効くろ布の加工は?
ディッピング加工で、ろ布を処理液に浸して薬剤を含浸させます。
Q.
毛焼き加工や平滑加工の主な狙いは?
表面の平滑化やダストの払い落とし性の向上です。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 大気関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月