令和4年度 公害防止管理者 大気関係技術特論 問11を解説|送風機の種類と特徴
令和4年度 大気関係技術特論 問11は、排ガスを送る送風機(ファン)の種類と特徴に関する問題です。多翼ファン・ラジアルファン・ターボファンなどの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
遠心送風機は羽根の形で性格が分かれます。多翼ファンは低圧で大きな風量を送る用途に、ラジアル(プレート)ファンは羽根が単純でダストの付着や摩耗に強く、ターボファンは後向き羽根で最も効率が高い、という役割分担が基本です。分かれ目はラジアルファンの用途で、摩耗の激しい集じん用途にこそ向く性格を「適していない」と逆に述べた記述が紛れています。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 各選択肢の判定 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 多翼ファンは羽根が多く、低圧で風量の大きい用途に向きます。 |
| (2) | ○(正しい) | ラジアルファンは平板状の羽根をもち、通常プレートファンと呼ばれます。 |
| (3) | ×(誤り) | ラジアルファンは羽根が単純で付着や摩耗に強く、集じん装置のように摩耗の激しい用途にこそ適します。「適していない」は逆です。 |
| (4) | ○(正しい) | ターボファンは後向き羽根で、遠心ファンの中で最も効率がよくなります。 |
| (5) | ○(正しい) | ターボファンは広範囲なガス量の使用に対応できます。 |
選択肢(3)のポイント(ここが誤り)
ラジアルファン(プレートファン)は羽根が放射状の平板で構造が単純なため、ダストの付着や摩耗に強いのが持ち味です。だからこそ、集じん装置のように摩耗が激しい場所でこそ選ばれるのが本来の使い方です。選択肢(3)は「摩耗が激しい場合の使用には適していない」と、その性格を正反対に述べている点が誤りです。多翼・ターボの用途とすり替えないよう、羽根形状と得意分野をセットで押さえます。
覚え方
- 多翼ファン=低圧・大風量。
- ラジアル(プレート)ファン=単純頑丈で摩耗に強く、集じん向き。
- ターボファン=遠心ファンで最高効率、広いガス量に対応。
理解度チェック
Q.
集じん装置のように摩耗が激しい場所に向くのはどのファンですか?
羽根が単純で摩耗に強いラジアル(プレート)ファンです。
Q.
遠心ファンの中で最も効率がよいのはどれですか?
後向き羽根のターボファンです。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 大気関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月