令和3年度 公害防止管理者 大気関係技術特論 問15を解説|ダスト濃度の測定位置
令和3年度 大気関係技術特論 問15は、ダスト濃度測定における測定位置の選定に関する穴埋め問題です。ア~ウに入る語句の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
ダクト内のダスト濃度を正しく測るには、粒子が沈降せず、流れが乱れていない場所を選ぶ必要があります。ある程度の流速があり、屈曲や絞りから十分離れた長い直管部が望ましい、という選び方の理屈を押さえておくのが基本です。分かれ目は、望ましい流速の下限、水平と垂直のどちらの直管部が良いか、そして屈曲部から離すダクト径の倍数の三つを正しくそろえられるかどうかです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)
各選択肢の正誤
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 5 | 粒子が沈降しないよう、流速がおおむね5m/s以上の場所が望ましいとされます。 |
| イ | 垂直 | ダストが底に偏りにくい、できるだけ長い垂直の直管部が良いとされます。 |
| ウ | 1.5 | 絞りや屈曲から、ダクト径(角形は縦寸法)の1.5倍以上離れた位置とします。 |
ここが分かれ目
取り違えやすいのは、望ましい直管部が垂直である点です。水平の直管では、流速が下がるとダストが管の下側に偏って沈み、断面内で濃度が不均一になりやすくなります。垂直の直管なら重力の向きと流れがそろい、断面内の濃度がそろいやすいので測定に適します。あわせて、流速はおおむね5m/s以上、絞りや屈曲からはダクト径の1.5倍以上離す、という数値も押さえます。流れが乱れた場所や流速が低すぎる場所を避けるのが、選定の狙いです。
覚え方
- 測定位置は流速5m/s以上・長い垂直の直管部。
- 絞りや屈曲からダクト径の1.5倍以上離す。
- 水平だとダストが下に偏る。だから垂直の直管を選ぶ。
理解度チェック
Q.
測定位置に垂直の直管部が望ましいのはなぜ?
水平だと流速低下時にダストが下側に偏って沈むのに対し、垂直なら断面内の濃度がそろいやすいからです。
Q.
絞りや屈曲部からはどれだけ離した位置を選ぶ?
ダクト直径(角形は縦寸法)の1.5倍以上離れた位置を選びます。流速は5m/s以上が望ましいです。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 大気関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月