令和3年度 公害防止管理者 大気関係技術特論 問10を解説|ダストの粒子径分布
令和3年度 大気関係技術特論 問10は、ダストの粒子径分布に関する穴埋め問題です。ア〜ウに入る語句の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
粒子径分布は、どんな基準で粒子の量を数えるか(個数か質量か)、どんな形の曲線で表すか(ふるい上・ふるい下・頻度)で表現が変わります。工学の分野では、集じんなどで扱う量が質量に直結するため質量基準がよく使われ、大きい側から積算した曲線を用いることが多くなります。分かれ目はピークに対応する粒子径の呼び名です。頻度分布曲線でいちばん高い(頻度が最大の)位置の粒子径はモード径で、累積で半分になる位置のメディアン径とは別のものです。この違いを取り違えないことがポイントです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)
空欄に入る正しい語句
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 質量基準 | 工学的には、扱う量が質量に直結するため、粒子径分布は質量基準で表すことが多くなります。 |
| イ | ふるい上分布 | ある粒子径より大きい側を積算したふるい上分布が、工学的な表現でよく用いられます。 |
| ウ | モード径 | 頻度分布曲線のピーク(頻度が最大)に対応する粒子径をモード径といいます。 |
ここが分かれ目
取り違えやすいのはウの「ピークに対応する粒子径」です。頻度分布曲線で最も頻度が高い位置の粒子径はモード径で、正解の組合せもこれを選ばせています。これに対しメディアン径は、累積分布で全体のちょうど半分になる位置の粒子径で、ピークとは別の概念です。ピーク=モード径、半分=メディアン径、と分けて覚えます。アとイも合わせて、工学的には質量基準・ふるい上分布で表すことが多い、という組合せをおさえると選択肢(3)にたどり着けます。個数基準や頻度分布と書かれた選択肢に引かれないよう注意します。
覚え方
- 工学的な粒子径分布は質量基準・ふるい上分布で表すことが多い。
- ピーク(頻度最大)=モード径、累積で半分=メディアン径。
- 「基準(個数/質量)」「曲線(ふるい上/頻度)」「代表径(モード/メディアン)」を3点セットで確認。
理解度チェック
Q.
頻度分布曲線のピークに対応する粒子径を何という?
モード径です。累積で半分になる位置のメディアン径とは区別します。
Q.
工学的には、粒子径分布はどんな基準・曲線で表すことが多い?
質量基準で、ふるい上分布を用いて表すことが多くなります。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 大気関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月