令和2年度 公害防止管理者 大気関係技術特論 問16を解説|300℃で使えるろ過材
令和2年度 大気関係技術特論 問16は、JISによる排ガス中のダスト濃度測定で、300℃の排ガスに使えるろ過材の数を問う問題です。a~dのうち、いくつあるかを選びます。
この問題のポイント
ろ過材は耐えられる温度で選びます。無機系のガラス繊維とシリカ繊維は数百℃に耐えるため300℃でも使えますが、有機系のふっ素樹脂は常用上限がおよそ250℃、メンブレンフィルターはさらに低温用で、いずれも300℃では使えません。したがって使えるのはガラス繊維とシリカ繊維の2つです。300℃という温度が、有機系を脱落させる境目になっている点が分かれ目です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)
各ろ過材の適否(300℃)
| ろ過材 | 300℃で使用 | 解説 |
|---|---|---|
| a ガラス繊維 | ○ 使える | 無機繊維で数百℃に耐え、300℃でも問題なく使えます。 |
| b シリカ繊維 | ○ 使える | ガラス繊維よりさらに高温に耐える無機繊維で、300℃でも使えます。 |
| c ふっ素樹脂 | × 使えない | 常用上限がおよそ250℃で、300℃では上限を超えてしまいます。 |
| d メンブレン | × 使えない | 低温で精密ろ過に用いる材で、高温の300℃には耐えられません。 |
ここが分かれ目
300℃という温度が閾値になります。有機系のふっ素樹脂(常用上限およそ250℃)は300℃で脱落し、メンブレンはさらに低温用なので当然使えません。一方、無機のガラス繊維・シリカ繊維は余裕で耐えます。「有機か無機か」と「上限温度」で仕分けると、使えるのはa・bの2つ=選択肢(3)と決まります。
覚え方
- 高温のろ過材=無機(ガラス繊維・シリカ繊維)。
- ふっ素樹脂は常用およそ250℃まで=300℃で脱落。
- メンブレンは低温の精密ろ過用=高温では使えない。
理解度チェック
Q.
300℃の排ガスに使えるろ過材はどれとどれ?
ガラス繊維とシリカ繊維の2つです。いずれも無機繊維で高温に耐えます。
Q.
ふっ素樹脂が300℃で使えない理由は?
常用上限がおよそ250℃で、300℃では上限を超えてしまうためです。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 大気関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月