令和2年度 公害防止管理者 大気関係技術特論 問8を解説|紫外線蛍光法によるSO2計測器
令和2年度 大気関係技術特論 問8は、JISによる排ガス中のSO2自動計測器(紫外線蛍光分析計)の構成について、下線を付した箇所のうち誤っているものを選ぶ問題です。
この問題のポイント
紫外線蛍光分析計は、紫外線でSO2を励起し、そのとき出る蛍光の強さからSO2濃度を測る装置です。光源部・蛍光室・測光部の配置や、蛍光を電気信号に変換する流れは正しく述べられています。分かれ目は、測光部で蛍光を選択的に透過させる部品の名前です。ここで使うのは特定の波長だけを通す光学フィルターで、波長ごとに光を分ける「分光器」ではありません。部品名が置き換えられているのが誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢(下線部)の正誤
| 選択肢 | 下線部の判定 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 蛍光室に対して光源部と測光部を配置する、という構成の説明は正しいです。 |
| (2) | ○(正しい) | 光源部と測光部を直角方向に配置する点は、蛍光を捉える配置として正しいです。 |
| (3) | ○(正しい) | 測光部で蛍光を選択的に透過させる、という働きの説明そのものは正しいです。 |
| (4) | ×(誤り) | 蛍光を選択的に透過させる部品は光学フィルターで、分光器とするのは誤りです。 |
| (5) | ○(正しい) | 受けた蛍光を電気信号に変換する、という最後の流れは正しいです。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
測光部で特定の波長の蛍光だけを取り出すために使うのは光学フィルターです。フィルターは決まった波長帯だけを通す部品で、装置を簡素に保てます。これに対して分光器は、光を波長ごとに連続的に分けて取り出す装置で、この計測器の測光部で蛍光を選ぶ役割とは別物です。下線部は正しい部品名(光学フィルター)を分光器に置き換えており、そこが誤りです。
覚え方
- 紫外線蛍光分析計=紫外線で励起→蛍光の強さでSO2を測る。
- 蛍光を選ぶ部品は光学フィルター。分光器ではない。
- 光源部と測光部は直角に配置し、蛍光を電気信号へ変換。
理解度チェック
Q.
紫外線蛍光分析計で、測光部が蛍光を選ぶために使う部品は?
光学フィルターです。特定の波長帯だけを通し、分光器のように光を連続的に分ける装置ではありません。
Q.
この計測器は何を手がかりにSO2濃度を測る?
紫外線で励起されたSO2が出す蛍光の強さです。強さが濃度に対応します。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 大気関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月