令和元年度 公害防止管理者 大気関係技術特論 問3を解説|温度計の常用温度の上限
令和元年度 大気関係技術特論 問3は、各種温度計の常用温度の上限に関する問題です。示された温度計のうち、常用温度の上限が最も高いものを選びます。
この問題のポイント
温度計はそれぞれ測れる温度の範囲が決まっており、上限が高いほど高温の排ガスや炉内の測定に使えます。ガラス温度計や抵抗温度計は比較的低い温度まで、熱電対(熱電温度計)はさらに高温まで測れます。分かれ目は、熱電対どうしの上限の順序です。素線の材質によって上限が変わり、白金ロジウム系のB熱電対が最も高い温度まで使えます。J・K・Bのどれが最高かをはっきり区別できるかが決め手です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(正しい記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 各選択肢の判定 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 水銀封入ガラス製温度計は上限が最も低い部類で、高温測定には向きません。 |
| (2) | ×(誤り) | 白金抵抗温度計は精度は高いものの、上限は熱電対より低くなります。 |
| (3) | ×(誤り) | J熱電対は熱電対の中では上限が低く、Bには及びません。 |
| (4) | ○(正しい) | B熱電対は白金ロジウム系で、示された中で常用温度の上限が最も高くなります。 |
| (5) | ×(誤り) | K熱電対はJより高温まで測れますが、Bよりは上限が低くなります。 |
選択肢(4)のポイント(なぜ正しいか)
熱電対は2種類の金属線をつないで温度差から電圧を得る温度計で、素線に使う金属の耐熱性で使える上限が決まります。B熱電対は白金ロジウム系の貴金属を用いるため、卑金属を使うJやKより高い温度まで安定して測れます。示された温度計を上限の低い順に並べると、水銀ガラス < 白金抵抗 < J熱電対 < K熱電対 < B熱電対の順になり、最も高いのはBです。「熱電対だから高温」と一括りにせず、素線の材質で順序が変わる点を押さえます。
覚え方
- 高温に強い順はガラス<抵抗<熱電対、熱電対の中では貴金属のBが最上位。
- B熱電対=白金ロジウム系。卑金属のJ・Kより上限が高い。
- 精度と上限は別。白金抵抗温度計は精度が高くても上限は熱電対に及ばない。
理解度チェック
Q.
示された温度計のうち、常用温度の上限が最も高いのはどれ?
白金ロジウム系のB熱電対です。貴金属素線を使うため、卑金属のJやKより高温まで測れます。
Q.
白金抵抗温度計と熱電対では、どちらが高い温度まで測れる?
一般に熱電対の方が上限が高いです。白金抵抗温度計は精度に優れますが、測定できる上限温度は熱電対より低くなります。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 大気関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月