令和7年度 公害防止管理者 水質有害物質特論 問11を解説|有害物質の分析法
令和7年度 水質有害物質特論 問11は、有害物質を前処理した後に適用する分析法に関する問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
有害物質は、その性質に合った分析法で測ります。揮発性有機塩素はガスクロマトグラフ法やガスクロマトグラフ質量分析法、金属はICP質量分析法、ふっ素などの陰イオンはイオンクロマトグラフ法、といった対応です。問われるのは物質と分析法の組合せの当否です。引っかけの核心はシアン化合物の検定法で、シアンは吸光光度法などで測るのが基本であり、選択肢(3)が挙げる薄層クロマトグラフ法は用いません。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | ガスクロマトグラフ法は、塩素化炭化水素の検定に用いられます。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | ガスクロマトグラフ質量分析法は、1,4-ジオキサンの検定に用いられます。正しい記述です。 |
| (3) | ×(誤り) | シアン化合物は吸光光度法などで検定します。薄層クロマトグラフ法を用いるとする点が誤りです。 |
| (4) | ○(正しい) | イオンクロマトグラフ法は、ふっ素及びその化合物の検定に用いられます。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | ICP質量分析法は、カドミウム及び鉛とその化合物の検定に用いられます。正しい記述です。 |
選択肢(3)のポイント(ここが誤り)
シアン化合物の検定は、蒸留などの前処理のあと、発色させて吸光度を測る吸光光度法(ピリジン-ピラゾロン法など)やイオン電極法で行うのが基本です。選択肢(3)の薄層クロマトグラフ法は、シアン化合物の検定法として用いられません。物質と分析法の組合せを取り違えている点が誤りです。揮発性有機塩素はガスクロマト系、金属はICP質量分析法、陰イオンはイオンクロマト、と対応でおさえると見分けやすくなります。
覚え方
- シアンの検定は吸光光度法(ピリジン-ピラゾロン)など。薄層クロマトは使わない。
- 揮発性有機塩素はガスクロマト系/金属はICP質量分析法/ふっ素はイオンクロマト。
理解度チェック
Q.
シアン化合物の代表的な検定法は?
吸光光度法(ピリジン-ピラゾロン法)などです。薄層クロマトグラフ法は用いません。
Q.
1,4-ジオキサンの検定に使う分析法は?
ガスクロマトグラフ質量分析法(GC-MS)です。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 水質有害物質特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月