令和6年度 公害防止管理者 水質有害物質特論 問12を解説|ひ素の検定法
令和6年度 水質有害物質特論 問12は、ひ素の水素化物発生原子吸光法で、ア~ウに入る語句の正しい組合せを選ぶ問題です。
この問題のポイント
この方法は、ひ素を気体の水素化ひ素(アルシン)に変えてから測る手順です。流れは3ステップで、まずア=前処理の酸化剤、次にイ=ひ素(Ⅴ)をひ素(Ⅲ)に戻す還元剤、最後にウ=水素化物を発生させる薬剤という並びです。分かれ目は、前処理の酸化剤が過マンガン酸カリウムであること、還元剤がよう化カリウム、水素化物発生剤がテトラヒドロほう酸ナトリウムであることです。この3つが正しく並ぶのは選択肢(2)です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)
ア~ウに入る語句
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 過マンガン酸カリウム | 硫酸・硝酸とともに試料を酸化分解する前処理の酸化剤です。 |
| イ | よう化カリウム | アスコルビン酸とともに、ひ素(Ⅴ)をひ素(Ⅲ)に還元します。 |
| ウ | テトラヒドロほう酸ナトリウム | ひ素(Ⅲ)と反応し、気体の水素化ひ素を発生させる薬剤です。 |
ここが分かれ目
まちがえやすいのは2か所です。1つ目はア(前処理の酸化剤)で、正しくは過マンガン酸カリウムです。重クロム酸カリウムとした選択肢(4)・(5)は、この時点で外れます。2つ目はイとウの入れ替えで、還元にはたらくのがよう化カリウム(イ)、気体の水素化ひ素を出すのがテトラヒドロほう酸ナトリウム(ウ)です。この二つを逆にした選択肢(1)・(3)も誤りです。「酸化して分解→ヨウ化物で還元→ほう素の水素化剤で気体化」という順序で覚えると、正しく並ぶのは選択肢(2)だけと判断できます。
覚え方
- ひ素の水素化物発生原子吸光法=過マンガン酸カリウム→よう化カリウム→テトラヒドロほう酸ナトリウム。
- 前処理の酸化剤は過マンガン酸カリウム(重クロム酸カリウムではない)。
- ひ素(Ⅴ)→(Ⅲ)に還元してから水素化物(アルシン)にして測る。
理解度チェック
Q.
ひ素(Ⅴ)をひ素(Ⅲ)に還元するのに使う薬剤は?
よう化カリウム(アスコルビン酸と併用)です。還元してから水素化物にします。
Q.
水素化ひ素を発生させる薬剤は?
テトラヒドロほう酸ナトリウムです。ひ素(Ⅲ)と反応して気体の水素化ひ素を出します。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 水質有害物質特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月