令和6年度 公害防止管理者 水質有害物質特論 問11を解説|鉛の検定法
令和6年度 水質有害物質特論 問11は、鉛及びその化合物の検定法に関する問題です。鉛の検定に用いられないものを選びます。
この問題のポイント
鉛などの金属イオンの検定は、原子吸光法(フレーム・電気加熱)やICP(発光分光・質量分析)といった装置による定量が主役です。分かれ目は選択肢(1)のジフェニルカルバジド吸光光度法で、これはクロム(Ⅵ)を紫紅色に発色させて測る専用の方法です。鉛の検定には使いません。金属ごとに使う発色試薬が決まっているので、対象金属と方法の対応を押さえておくのがコツです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(検定に用いられないもの)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 鉛の検定 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(用いない) | ジフェニルカルバジド吸光光度法はクロム(Ⅵ)用の発色法で、鉛の検定には使いません。これが答えです。 |
| (2) | ○(用いる) | フレーム原子吸光法は鉛の定量に用いられます。 |
| (3) | ○(用いる) | 電気加熱原子吸光法は、より低濃度の鉛まで測れます。用いられます。 |
| (4) | ○(用いる) | ICP発光分光分析法は鉛を含む多元素の定量に用いられます。 |
| (5) | ○(用いる) | ICP質量分析法は、さらに高感度に鉛を測れます。用いられます。 |
選択肢(1)のポイント(鉛には使わない)
ジフェニルカルバジドは、クロム(Ⅵ)と反応して赤紫色の錯体をつくる発色試薬で、クロム(Ⅵ)の吸光光度定量に使う方法です。鉛はこの試薬では特有の発色をしないため、この方法は鉛の検定には用いません。鉛の定量は、選択肢(2)〜(5)のような原子吸光法やICP法という装置分析で行います。「ジフェニルカルバジド=クロム(Ⅵ)」という対応さえ覚えていれば、鉛の問題に紛れ込んだこの選択肢をすぐ外せます。
覚え方
- ジフェニルカルバジド吸光光度法=クロム(Ⅵ)専用。鉛には使わない。
- 鉛の検定=原子吸光(フレーム・電気加熱)とICP(発光・質量)。
- 発色試薬は金属ごとに決まっている。対象金属と方法をセットで暗記。
理解度チェック
Q.
ジフェニルカルバジド吸光光度法は何の金属を測る方法?
クロム(Ⅵ)です。赤紫色に発色させて定量します。鉛の検定には使いません。
Q.
鉛の検定に使う代表的な方法は?
原子吸光法(フレーム・電気加熱)とICP法(発光分光・質量分析)です。いずれも装置による定量です。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 水質有害物質特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月