令和6年度 公害防止管理者 水質有害物質特論 問9を解説|有機りん化合物の処理
令和6年度 水質有害物質特論 問9は、有害物質に指定されている有機りん化合物(農薬)とその排水処理に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
ここでいう有機りん化合物は、殺虫作用を持つ農薬で、水質汚濁防止法の有害物質として顔ぶれが決まっています。引っかけの核心は選択肢(2)の物質名の並びです。指定されている有機りん化合物はパラチオン・メチルパラチオン・メチルジメトン・EPNですが、選択肢(2)にはこの中にチウラムが混ざっています。チウラムは有機りん化合物ではなく、硫黄を含む別系統の農薬なので、この並びは誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 指定されている有機りん化合物は、いずれも殺虫作用を示す農薬です。正しい記述です。 |
| (2) | ×(誤り) | パラチオン・EPN・メチルジメトンは有機りんですが、チウラムは有機りん化合物ではありません。並びに混ぜている点が誤りです。 |
| (3) | ○(正しい) | いずれも非解離の分子で、排水中では大部分が懸濁粒子として存在すると考えられます。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | アルカリ性で加水分解される性質を利用した処理が行われます。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | いずれも疎水性が強く、活性炭処理が有効です。正しい記述です。 |
選択肢(2)のポイント(ここが誤り)
有害物質に指定されている有機りん化合物は、パラチオン・メチルパラチオン・メチルジメトン・EPNの顔ぶれです。いずれも分子の中にりんを含む殺虫剤です。選択肢(2)はこの並びにチウラムを紛れ込ませていますが、チウラムはりんではなく硫黄を含む別系統の農薬(殺菌剤)で、有機りん化合物には当たりません。物質名の暗記問題では、系統の違うものを1つだけ差し込む形が定番の引っかけです。チウラム=有機りんではないと押さえておきましょう。
覚え方
- 指定の有機りん=パラチオン・メチルパラチオン・メチルジメトン・EPN。
- チウラムは有機りんではない(硫黄系の別枠)。混ぜ込みに注意。
- 処理はアルカリ加水分解+疎水性を使った活性炭吸着。
理解度チェック
Q.
チウラムは有機りん化合物に含まれる?
含まれません。チウラムは硫黄を含む別系統の農薬で、有機りん化合物ではありません。
Q.
有機りん化合物の排水処理で使われる性質は?
アルカリ性での加水分解と、疎水性が強いことを使った活性炭吸着です。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 水質有害物質特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月