令和7年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問17を解説|環境基準の測定項目
令和7年度 水質関係技術特論 問17は、環境基準の測定項目とそれに関連する語句の組合せに関する問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
この問題は、水質環境基準の各測定項目と、その測定法や関連語句が正しく結びついているかを問います。かなめはBODとCODの測定法を混同しないことで、過マンガン酸カリウムは有機物を化学的に酸化して測るCOD(CODMn)で用いる酸化剤です。BODは微生物が有機物を分解するときの酸素消費量を測る項目で、過マンガン酸カリウムを使う指標ではありません。選択肢(3)はBODに過マンガン酸カリウムを結びつけており、BODとCODの測定原理を取り違えさせる作りになっています。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 溶存酸素量と光学式センサ法の組合せは正しい対応です。 |
| (2) | ○(正しい) | 全りんと流れ分析法の組合せは正しい対応です。 |
| (3) | ×(誤り) | BODと過マンガン酸カリウムの組合せが誤りです。過マンガン酸カリウムはCOD(CODMn)で用いる酸化剤です。 |
| (4) | ○(正しい) | 大腸菌数と酵素基質X-GLUCの組合せは正しい対応です。 |
| (5) | ○(正しい) | n-ヘキサン抽出物質(油分等)と分液漏斗の組合せは正しい対応です。 |
ここが分かれ目
取り違えやすいのは、過マンガン酸カリウムという語をBODと結びつけてしまう点です。過マンガン酸カリウムは有機物を化学的に酸化する酸化剤で、これを使って有機物量を測るのはCOD(CODMn)です。一方でBODは、試料中の微生物が有機物を分解する際に消費する酸素の量を一定期間で測る項目で、化学酸化剤の過マンガン酸カリウムは用いません。BOD=微生物による酸素消費、COD=化学酸化剤(過マンガン酸カリウムなど)による酸化、という測定原理の違いを押さえれば、選択肢(3)の組合せが誤りだと見抜けます。
覚え方
- 過マンガン酸カリウムはCODの酸化剤。BODではない。
- BODは微生物による酸素消費、CODは化学酸化剤による酸化。
- 油分等はn-ヘキサン抽出+分液漏斗、全りんは流れ分析法。
理解度チェック
過マンガン酸カリウムを使う測定項目はBOD・CODのどちら?
COD(CODMn)です。過マンガン酸カリウムで有機物を化学的に酸化して測ります。
BODとCODの測定原理の違いは?
BODは微生物が有機物を分解する際の酸素消費量、CODは化学酸化剤による有機物の酸化量で測ります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月