令和7年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問16を解説|pH標準液
令和7年度 水質関係技術特論 問16は、pH計の校正に用いるpH標準液を選ぶ問題です。pH 4.01(25℃)で校正するのに最も適当なものを選びます。
この問題のポイント
pH計は、値のわかっている標準液(緩衝液)に電極を浸して目盛りを合わせる校正を行います。標準液はそれぞれ決まったpH値を持ち、校正したいpHに近い標準液を使うのがかなめです。分かれ目は、各標準液のおおよそのpH値を覚えているかどうかで、pH 4付近の校正にはフタル酸塩標準液(25℃で約4.01)が対応します。しゅう酸塩は酸性側でもより低いpH、りん酸塩は中性付近、炭酸塩やほう酸塩はアルカリ側と、それぞれ担当するpH域が異なります。目標のpH 4.01に一致する標準液を選ぶ点が答えを分けます。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(不適当) | ほう酸塩標準液はアルカリ側(約9)の校正用で、pH 4.01には対応しません。 |
| (2) | ×(不適当) | りん酸塩標準液は中性付近(約6.9)の校正用で、pH 4.01からは離れています。 |
| (3) | ×(不適当) | 炭酸塩標準液はアルカリ側(約10)の校正用で、pH 4.01には合いません。 |
| (4) | ×(不適当) | しゅう酸塩標準液は同じ酸性側でもより低いpH(約1.7)で、pH 4.01からずれます。 |
| (5) | ○(正しい) | フタル酸塩標準液は25℃でpH約4.01を示し、pH 4.01の校正に最も適します。 |
ここが分かれ目
取り違えやすいのは、酸性側というだけでしゅう酸塩標準液を選んでしまう点です。しゅう酸塩標準液も酸性ですが、そのpHは25℃で約1.7とかなり低く、目標の4.01からは離れています。pH 4.01付近の校正に対応するのはフタル酸塩標準液で、25℃でちょうど約4.01を示します。各標準液の担当するpH域(しゅう酸塩=約1.7/フタル酸塩=約4.0/りん酸塩=約6.9/ほう酸塩=約9.2/炭酸塩=約10)を押さえ、校正したい値に最も近い標準液を選ぶのが正解への道です。
覚え方
- pH4.01の校正はフタル酸塩標準液。
- 低い順に しゅう酸塩→フタル酸塩→りん酸塩→ほう酸塩→炭酸塩。
- 校正は「目標pHに最も近い標準液」を選ぶ。
理解度チェック
pH 4.01(25℃)の校正に用いる標準液は?
フタル酸塩標準液です。25℃でpH約4.01を示し、目標値と一致します。
同じ酸性のしゅう酸塩標準液を選ぶと不適当なのはなぜ?
しゅう酸塩標準液のpHは約1.7で、目標の4.01から離れているためです。校正は目標に近い標準液を使います。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月