令和7年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問15を解説|開水路の流量計
令和7年度 水質関係技術特論 問15は、開水路の流量測定に用いる流量計に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
開水路の流量計には、堰式・フリューム式・流速計式があります。堰式やフリューム式は、流れをせき止めたり絞ったりしてできる水位の変化から流量を求める方式です。引っかけの核心は堰式でどちら側の水位を測るかで、堰を越える流れでは上流側(せき上げられた側)の水位を測って流量に換算します。選択肢(1)は下流側の水位を測定するとしており、測定位置を上流と下流で取り違えさせる作りになっています。堰の手前で水位が上がる仕組みを押さえていれば見抜けます。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 堰式で下流側の水位を測定するとする点が誤りです。堰式は上流側の水位を測ります。 |
| (2) | ○(正しい) | フリューム式は水路の一部を絞り、上流側の水位を測定します。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 流速計式は水路各部の流速および水位を測定します。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 堰式は流速計式に比べて水位損失が大きくなります。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | フリューム式は固形物の影響をあまり受けません。正しい記述です。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
堰式では、水路に三角堰や四角堰などの堰を設け、流れをいったんせき止めます。すると堰の手前(上流側)で水位が上昇し、その水位(越流水頭)の高さから流量を換算します。したがって測定するのは上流側の水位であって、堰を越えて流れ落ちた下流側の水位ではありません。選択肢(1)は「下流側の水位を測定する」と、測る位置を上流と下流で逆にしている点が誤りです。堰の手前で水位が上がる仕組みと、越流水頭で流量が決まる関係をセットで覚えておくと取り違えを防げます。
覚え方
- 堰式もフリューム式も測るのは上流側の水位。
- 堰は手前でせき上がる→越流水頭で流量換算。
- 堰式は水位損失が大きい。フリューム式は固形物に強い。
理解度チェック
Q.
堰式流量計で測定する水位は上流側・下流側のどちら?
上流側です。堰の手前でせき上がった水位(越流水頭)から流量を求めます。
Q.
フリューム式が堰式より優れる点は?
固形物の影響を受けにくいことです。水路を絞る方式のため詰まりにくく、水位損失も堰式より抑えられます。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月