令和7年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問12を解説|曝気式ラグーン
令和7年度 水質関係技術特論 問12は、曝気式酸化池法(曝気式ラグーン)に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
曝気式ラグーンは、素掘りやコンクリートの池に曝気装置を設け、有機性汚濁物質を好気的に処理する簡易な方式です。標準的な活性汚泥法に比べて生物量が薄く、広い敷地を必要とし、水温など温度の影響を受けやすいのが特徴です。引っかけの核心は汚泥返送の有無で、曝気式ラグーンは沈殿汚泥の返送を行いません。選択肢(3)は最終沈殿池の汚泥を返送するとしており、活性汚泥法の特徴を当てはめて取り違えさせる作りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 素掘りやコンクリートの池に曝気装置を設け、好気的に処理する方式です。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 温度が処理機能に及ぼす影響が大きい方式です。正しい記述です。 |
| (3) | ×(誤り) | 最終沈殿池の汚泥を返送するとしている点が誤りです。曝気式ラグーンは汚泥返送を行いません。 |
| (4) | ○(正しい) | 標準的な活性汚泥法に比べ、生物量は低濃度に保持されます。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 標準的な活性汚泥法に比べ、広い敷地面積を必要とします。正しい記述です。 |
選択肢(3)のポイント(ここが誤り)
曝気式ラグーンは汚泥返送の仕組みを持たない方式です。池内の生物量は流入排水で薄まった低濃度のまま維持され、返送によって高濃度のMLSSを保つ標準活性汚泥法とは異なります。選択肢(3)は「最終沈殿池で沈殿した汚泥を返送する」と、活性汚泥法の特徴を当てはめている点が誤りです。汚泥を返送しないからこそ生物量が薄く、その分だけ広い敷地と長い滞留が必要になるという、選択肢(4)(5)の内容とも整合します。
覚え方
- 曝気式ラグーンは汚泥返送なし・生物量が薄い・広い敷地。
- 温度変化に弱く、低水温で機能が低下。
- 「汚泥を返送する」とあれば活性汚泥法の話。
理解度チェック
Q.
曝気式ラグーンと標準活性汚泥法の大きな違いは?
汚泥返送の有無です。ラグーンは沈殿汚泥を返送せず、生物量が低濃度に保たれます。
Q.
曝気式ラグーンが広い敷地を要する理由は?
生物量が低濃度で処理に時間がかかるため、その分だけ広い敷地面積が必要になります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月