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令和7年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問8を解説|汚泥滞留時間SRT

令和7年度 水質関係技術特論 問8は、活性汚泥法の汚泥滞留時間(SRT)を求める計算問題です。除去BOD量や汚泥の転換率・自己酸化率から汚泥生成量を求め、SRTを選びます。

この問題のポイント

SRTは「系内にある汚泥の量」を「1日に系外へ出ていく汚泥の量(=余剰汚泥量)」で割った値です。汚泥生成量は、除去したBODから生まれる分(転換率×除去BOD量)から、自分自身が分解される分(自己酸化率×汚泥量)を差し引いて求めます。分かれ目は、この「増える分ー減る分」の引き算を正しく立てられるかどうかです。自己酸化による減少を引き忘れると、汚泥生成量が過大になりSRTを取り違えます。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(2)

計算の手順

  • 曝気槽内の汚泥量を出す。200 m3×2000 mg/L=400000 g=400 kg
  • 除去BODから生まれる汚泥=転換率×除去BOD量=0.6×145=87 kg/日
  • 自己酸化で減る汚泥=自己酸化率×汚泥量=0.05×400=20 kg/日
  • 汚泥生成量(=余剰汚泥量)=87−20=67 kg/日
  • SRT=汚泥量÷余剰汚泥量=400÷67≒5.97 → 最も近いのは 6日

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)×(誤り)5日では約5.97日という結果からずれます。
(2)○(正しい)400÷67≒5.97で、最も近い6日が答えです。
(3)×(誤り)7日は約5.97日より大きく、条件と合いません。
(4)×(誤り)自己酸化の減少を引き忘れると大きな値になりがちですが、正しくは約6日です。
(5)×(誤り)9日は計算結果から大きく外れます。

ここが分かれ目

誤りやすいのは、汚泥生成量を「転換率×除去BOD量」だけで済ませてしまう点です。実際には微生物が自分自身を分解する自己酸化による減少を差し引く必要があります。この引き算を忘れると余剰汚泥量が87 kg/日のままになり、SRTを実際より小さく見積もってしまいます。「増える分ー減る分」で余剰汚泥量を組み立てることが、正しいSRTへの分かれ目です。

覚え方

  • SRT=系内の汚泥量÷余剰汚泥量
  • 余剰汚泥量=転換率×除去BOD −(自己酸化率×汚泥量)。減る分の引き算を忘れない。
  • MLSSと容積の掛け算は単位をそろえてkgに直してから割る。

理解度チェック

Q.

余剰汚泥量はどう組み立てる?

転換率×除去BOD量から、自己酸化率×汚泥量を引きます。ここでは0.6×145−0.05×400=67 kg/日です。

Q.

曝気槽内の汚泥量が400 kgのときSRTは?

400÷67≒5.97で、最も近いのは6日です。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF