令和7年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問6を解説|活性汚泥
令和7年度 水質関係技術特論 問6は、活性汚泥に関する問題です。活性汚泥の構成や有機物を処理する働きについての5つの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
活性汚泥は、細菌を中心に真菌類や原生動物などが混ざり合った微生物の集まりで、有機物を吸着し、酸化して処理します。分かれ目は、この処理が「好気(酸素を使う)」の反応であることを踏まえて、生成物を正しく言えるかです。好気性の代謝では有機物は主に二酸化炭素と水になります。水素やメタンといった還元的な生成物は、酸素のない嫌気状態で出てくるもので、好気の生成物として挙げると誤りになります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 細菌を主体に、真菌類や原生動物などが混ざった混合系です。 |
| (2) | ○(正しい) | フロックを形づくる能力をもつ微生物が多数存在します。 |
| (3) | ○(正しい) | 排水中の有機物を吸着すると同時に、酸化して分解する能力をもちます。 |
| (4) | ×(誤り) | 好気性代謝の主な生成物は二酸化炭素と水で、水素やメタンではありません。 |
| (5) | ○(正しい) | 凝集してフロックをつくり、沈降して分離する能力をもちます。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
活性汚泥は酸素を使う好気性の処理です。好気条件で有機物が分解されると、主な生成物は二酸化炭素と水になります。選択肢(4)は生成物に水素やメタンを挙げている点が誤りで、これらは酸素のない嫌気状態でメタン発酵などにより生じるものです。好気か嫌気かで生成物が変わることを踏まえ、「好気=二酸化炭素と水」と対応づけて判断します。
覚え方
- 好気性代謝の生成物は二酸化炭素と水。水素・メタンは嫌気の生成物。
- 活性汚泥=細菌中心+真菌類・原生動物の混合系。
- 働きは「吸着して酸化」+「フロックをつくって沈降分離」。
理解度チェック
Q.
好気性代謝で有機物は主に何になる?
二酸化炭素と水です。水素やメタンは酸素のない嫌気状態で生じるもので、好気の生成物ではありません。
Q.
活性汚泥はどんな微生物で構成される?
細菌を主体に、真菌類や原生動物などが混ざった混合系です。フロック形成や沈降分離の能力ももちます。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月