令和7年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問4を解説|オゾン
令和7年度 水質関係技術特論 問4は、オゾンに関する問題です。オゾンの性質と処理での使われ方についての5つの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
オゾンは塩素より強い酸化力をもち、水中では短時間で分解して残留しない酸化剤です。使われ方は「酸化・分解」を軸にした用途、たとえば浄水でのカビ臭物質の除去や、排水の脱色・有機物の分解などが中心です。分かれ目は、オゾンを本来の得意分野でない処理に結び付けた肢を見抜けるかどうかです。りんの除去は凝集沈殿や生物処理が担う領域で、酸化剤であるオゾンの役割ではありません。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | オゾンは塩素より強い酸化力をもつ酸化剤です。 |
| (2) | ○(正しい) | 水中では短時間で分解し、残留性がありません。 |
| (3) | ○(正しい) | オゾン発生装置は電力の調整で発生量を制御できます。 |
| (4) | ○(正しい) | 浄水処理で、カビ臭の原因物質を酸化分解して除去するのに使われます。 |
| (5) | ×(誤り) | りんの除去はオゾンの役割ではなく、凝集沈殿や生物処理が担います。 |
選択肢(5)のポイント(ここが誤り)
オゾンは強い酸化力を活かして、有機物の分解・脱色・脱臭やカビ臭物質の除去に使われます。一方、りんは酸化しても水から取り除けるわけではなく、オゾンでりんを除去するという用途は成り立ちません。りんの除去は、金属塩による凝集沈殿や、生物学的りん除去といった別の仕組みが担当します。酸化剤を「何でも屋」と誤解させ、守備範囲外の処理に結び付けるのがこの肢の引っかけです。
覚え方
- オゾンは塩素より強い酸化剤、水中では短時間で分解し残留しない。
- 得意技は酸化・分解・脱色・脱臭・カビ臭除去。りん除去は担当外。
- りん除去=凝集沈殿や生物処理、と別枠で覚える。
理解度チェック
Q.
オゾンの酸化力は塩素と比べてどうか?
塩素より強い酸化力をもちます。水中では短時間で分解し、残留性がないのも特徴です。
Q.
りんの除去はどんな方法が担当する?
金属塩による凝集沈殿や生物学的りん除去です。酸化剤のオゾンはりん除去には使われません。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月