令和6年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問16を解説|浮遊物質の測定
令和6年度 水質関係技術特論 問16は、浮遊物質(懸濁物質)の測定手順について、ア〜ウに入る数値の組合せを選ぶ問題です。正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
浮遊物質の測定は、粗いごみをふるいで除いてから、細かい繊維ろ紙でろ過し、ろ紙上に残った物質を乾かして質量を量る流れです。押さえる数値は三つで、前処理のふるいの網目、ろ過に使うガラス繊維ろ紙の孔径、乾燥の加熱温度。分かれ目は孔径と乾燥温度で、乾燥は水分だけ飛ばす105〜110℃であり、有機物まで焼く600℃ではありません。ここを取り違えないのがポイントです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
ア〜ウに入る正しい数値
| 空欄 | 入る数値 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 2 mm | 前処理のふるいの網目。粗いごみを先に取り除きます。 |
| イ | 1 μm | ろ過に使うガラス繊維ろ紙の孔径。細かい懸濁物を捕らえます。 |
| ウ | 105〜110 ℃ | 2時間加熱乾燥する温度。水分だけを飛ばして質量を量ります。 |
この三つがそろう組合せは選択肢(1)です。
ここが分かれ目
誤りの選択肢は、乾燥温度を600℃としているものにひっかけの重心があります。600℃は有機物まで燃やして強熱減量(灰分)を調べるときの温度で、浮遊物質の質量測定に使う105〜110℃とは目的が違います。105〜110℃はあくまで水分を飛ばすための温度です。孔径も、細かい懸濁物を捕らえる1 μmと、それより粗い0.45 μmとで数字が入れ替えられており、ここも読み分けが必要です。網目2 mm・孔径1 μm・乾燥105〜110℃の三点セットで覚えると、数字の入れ替えに惑わされません。
覚え方
- 前処理のふるいは2 mm、ろ紙の孔径は1 μm。
- 乾燥は105〜110℃で水分だけ飛ばす。
- 600℃は有機物を焼く温度=別の測定(強熱減量)。
- 「粗いふるい→細かいろ紙→軽く乾燥」の順で流れをつかむ。
理解度チェック
Q.
浮遊物質を量るときの乾燥温度は?
105〜110℃で2時間加熱します。600℃は有機物を焼く別の測定です。
Q.
ろ過に使うガラス繊維ろ紙の孔径は?
1 μmです。前処理のふるいの網目は2 mmです。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月