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令和6年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問8を解説|BOD汚泥負荷の計算

令和6年度 水質関係技術特論 問8は、BOD汚泥負荷を求める計算問題です。濃度と水量の異なる2系統の排水が合流し、それを曝気槽で活性汚泥処理するときのBOD汚泥負荷を求めます。

この問題のポイント

BOD汚泥負荷は、1日に入ってくるBODの重さを、槽の中にいる活性汚泥(MLSS)の重さで割った値です。手順は、まず各系統でBOD濃度と水量を掛けてBODの重さを出し、合計します。次に曝気槽の容積とMLSS濃度を掛けて汚泥の重さを出します。分かれ目は単位の統一です。濃度mg/Lと水量m3を掛けるときにgとkgの換算を通し、最後まで同じ単位でそろえることがカギになります。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(1)

計算の手順

  • A系のBOD量。430 mg/L×200 m3/日。mg/L×m3はgなので430×200=86000 g/日=86 kg/日
  • B系のBOD量。140 mg/L×500 m3/日=70000 g/日=70 kg/日
  • 合流後のBOD量は 86+70=156 kg/日
  • 曝気槽内のMLSS量。300 m3×2000 mg/L=600000 g=600 kg
  • BOD汚泥負荷=BOD量÷MLSS量=156÷600=0.26 kg BOD/(kg MLSS・日)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)156÷600=0.26となり、これが求めるBOD汚泥負荷です。
(2)×(誤り)0.32はBOD量やMLSS量の計算を誤った場合に出やすい値で、正しい商ではありません。
(3)×(誤り)0.37は合流や単位換算を取り違えた場合の値で、条件には合いません。
(4)×(誤り)0.40は分母のMLSS量を誤った場合などに出る値で、正しくありません。
(5)×(誤り)0.43はA系のみで考えた場合などに近い値で、合流排水の負荷としては誤りです。

ここが分かれ目

つまずきやすいのは単位のそろえ方です。BOD濃度はmg/L、水量はm3で与えられます。mg/L×m3はそのままgになるので、これをkgへ直してから割ります。BOD量は2系統を足し合わせて156 kg/日、MLSS量は曝気槽の容積300 m3とMLSS濃度2000 mg/Lを掛けた600 kgです。負荷は分子がBOD量、分母がMLSS量であることを取り違えないこと。156を600で割って0.26が答えです。A系だけで計算したり、流量を掛け忘れたりすると別の選択肢の値に近づいてしまいます。

覚え方

  • BOD汚泥負荷=1日のBOD量÷槽内のMLSS量。分子と分母を取り違えない。
  • BOD量=濃度×水量。mg/L×m3=g。合流系は各系を足す。
  • MLSS量=曝気槽容積×MLSS濃度。単位をkgにそろえてから割る。

理解度チェック

Q.

曝気槽300 m3、MLSS濃度2000 mg/LのときのMLSS量は?

300×2000=600000 g=600 kgです。これがBOD汚泥負荷の分母になります。

Q.

2系統のBOD量を求めた後、合流排水のBOD量はどう扱う?

A系86 kgとB系70 kgを足して156 kg/日とします。これを分子にしてMLSS量で割ります。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF