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令和5年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問2を解説|沈降分離

令和5年度 水質関係技術特論 問2は、沈降分離の分類や仕組みに関する問題です。普通沈殿・凝集沈殿・傾斜板・シックナーなどの記述のうち、誤っているものを選びます。

この問題のポイント

沈降分離は、薬品を加えずに自然に沈める普通沈殿と、凝集剤でフロックを作ってから沈める凝集沈殿の二つに大別されます。除去率が表面積負荷と沈降速度で決まること、傾斜板で分離面積を稼ぐこと、汚泥濃縮専用のシックナーといった基本は素直な記述です。分かれ目は、活性汚泥法の最初沈殿池がどちらに属するかです。ここは薬品を使わない自然沈降なので普通沈殿の代表例であり、凝集沈殿の代表例と結びつけた肢が誤りになります。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(2)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)沈降分離は普通沈殿と凝集沈殿に大別されるという、分類の基本どおりです。
(2)×(誤り)活性汚泥法の最初沈殿池は薬品を使わない自然沈降で、普通沈殿の代表例です。凝集沈殿の代表例ではありません。
(3)○(正しい)理想的な流れを仮定すると、除去率は表面積負荷と固形物の沈降速度分布で決まります。
(4)○(正しい)傾斜板を多数挿入すると有効分離面積が増え、狭い敷地でも処理能力を確保できます。
(5)○(正しい)汚泥の濃縮だけを目的とした沈殿装置をシックナーと呼びます。用語どおりです。

選択肢(2)のポイント(ここが誤り)

普通沈殿と凝集沈殿の違いは、凝集剤を加えるかどうかです。活性汚泥法の最初沈殿池は、流入汚水を薬品なしでそのまま自然に沈降させる装置なので、普通沈殿の代表例にあたります。凝集沈殿はアルミやポリマーなどの凝集剤でフロックを作ってから沈める方式で、微細な粒子やコロイドを狙うときに使います。両者の代表例を入れ替えて示したのが、この肢の誤りです。

覚え方

  • 沈降分離=普通沈殿(薬品なし)と凝集沈殿(凝集剤あり)の二本立て。
  • 最初沈殿池は自然沈降=普通沈殿の代表。凝集沈殿と混同しない。
  • 除去率を決めるのは表面積負荷と沈降速度。傾斜板は分離面積を稼ぐ道具。

理解度チェック

Q.

普通沈殿と凝集沈殿を分けるいちばんの違いは?

凝集剤を加えるかどうかです。加えず自然に沈めるのが普通沈殿、フロックを作ってから沈めるのが凝集沈殿です。

Q.

活性汚泥法の最初沈殿池はどちらに分類される?

普通沈殿です。薬品を使わずそのまま沈降させるため、普通沈殿の代表例とされます。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF