令和4年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問17を解説|浮遊物質(SS)
令和4年度 水質関係技術特論 問17は、浮遊物質(SS)の測定方法を述べた文の下線部のうち、誤っているものを選ぶ問題です。
この問題のポイント
SSは、目開き2mmのふるいを通した試料を、規定の孔径のガラス繊維ろ紙でろ過し、ろ紙上に残った物質を105〜110℃で乾燥して質量を量る指標です。引っかけの核心はろ紙の孔径です。SS測定に使うガラス繊維ろ紙の孔径は1µmで、0.45µmは溶存成分との境目(溶解性金属のろ過など)で使う値です。下線部のうち孔径を示した箇所が誤りで、これが選択肢(2)にあたります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(誤っている記述)
各選択肢(下線部)の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 目開き2mmのふるいを通した試料を用いる前処理は正しい記述です。 |
| (2) | ×(誤り) | ろ紙の孔径を0.45µmとしている点が誤りです。SSに用いるろ紙の孔径は1µmです。 |
| (3) | ○(正しい) | ろ紙上に捕捉される(残る)物質をSSとする点は正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 105〜110℃で2時間加熱乾燥する乾燥条件は正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 試料1L中のmg(mg/L)で表す表示方法は正しい記述です。 |
選択肢(2)のポイント(ここが誤り)
SS測定に使うガラス繊維ろ紙の孔径は1µmです。0.45µmは溶存成分(溶解性金属など)を分けるろ過で使う孔径で、SSにこれを当てると、本来は溶存とみなす細かい粒子まで捕らえてしまい、値が過大になりかねません。下線部(2)の「0.45µm」を「1µm」と読み替えるのが正しい理解です。前処理の目開き2mmふるいや、105〜110℃で2時間の乾燥といった他の条件は正しく、迷ったら「SSのろ紙は1µm」を軸に判断します。
覚え方
- SSのろ紙は孔径1µm(0.45µmは溶存側の境目)。
- 前処理は目開き2mmのふるい、乾燥は105〜110℃で2時間。
- 結果はmg/L(試料1L中のmg)で表す。
理解度チェック
Q.
SS測定に使うガラス繊維ろ紙の孔径は?
1µmです。0.45µmは溶存成分を分けるろ過で使う値で、SSには当てません。
Q.
SSの前処理と乾燥条件は?
目開き2mmのふるいを通した試料をろ過し、ろ紙上の物質を105〜110℃で2時間加熱乾燥します。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月