令和4年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問9を解説|汚泥容量指標(SVI)
令和4年度 水質関係技術特論 問9は、汚泥容量指標(SVI)を求める計算問題です。MLSS濃度と、30分静置後の汚泥容積(SV30)から、SVI(mL/g)を計算して選びます。
この問題のポイント
SVIは、活性汚泥の沈みやすさ・膨らみ具合をあらわす指標で、30分沈殿後の汚泥容積をMLSS(汚泥の濃度)で割って求めます。分かれ目は、単位をそろえることの1点です。汚泥容積は「%」ではなく1 L基準のmL(mL/L)に、MLSSは「mg/L」ではなくg/Lに直してから割ります。ここを取り違えると桁がずれ、別の選択肢に誘導されます。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)
計算の手順
- 汚泥容積を体積に直す。1 Lのメスシリンダーで20 %なので、SV30=1000 mL×0.20=200 mL(=200 mL/L)。
- MLSSを g/L に直す。2000 mg/L=2 g/L。
- SVIの定義に当てはめる。SVI=SV30(mL/L)÷MLSS(g/L)=200÷2=100 mL/g。
- よってSVI=100。
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 80では計算が合いません。200÷2=100です。 |
| (2) | ○(正しい) | SV30=200 mL/L、MLSS=2 g/Lから、200÷2=100 mL/gで正しい値です。 |
| (3) | ×(誤り) | 120は計算結果と一致しません。 |
| (4) | ×(誤り) | 140は計算結果と一致しません。 |
| (5) | ×(誤り) | 160は計算結果と一致しません。 |
ここが分かれ目
誤りやすいのは、汚泥容積を「20 %」のまま、MLSSを「2000 mg/L」のまま計算してしまう点です。SVIはSV30(mL/L)÷MLSS(g/L)で求めるので、まず20 %を1 L基準で200 mLに、2000 mg/Lを2 g/Lに単位をそろえてから割ることが必要です。200÷2=100 mL/gと出ます。
覚え方
- SVI=SV30(mL/L)÷MLSS(g/L)。
- 汚泥容積の%は1 L基準でmLに直す(20 %→200 mL)。
- MLSSはmg/L→g/Lに直す(2000→2)。
理解度チェック
Q.
SV30が20 %のとき、mL/Lに直すといくつ?
200 mL/Lです。1 L(1000 mL)の20 %だからです。
Q.
MLSS=2000 mg/L、SV30=200 mL/LのときのSVIは?
100 mL/gです。MLSSを2 g/Lに直し、200÷2=100と計算します。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月