令和3年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問16を解説|BODの検定方法
令和3年度 水質関係技術特論 問16は、BODの検定方法に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
BODは、水中の好気性微生物が有機物を分解するときに5日間で消費する溶存酸素量です。試料は希釈水で薄めて培養し、その酸素消費量から求めます。引っかけの核心は希釈水の品質基準の数値です。希釈水それ自体が酸素を多く消費すると試料由来の消費量に上乗せされてしまうため、希釈水は5日間培養後の溶存酸素消費量が0.2 mg/L以下になるよう調製します。これを「2 mg/L以下」と一桁大きく書くのが誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | BODは水中の好気性微生物によって消費される溶存酸素量です。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 直ちに試験できない場合は0~10 ℃の暗所に保存し、できるだけ早く試験します。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 酸やアルカリを含む試料は水酸化ナトリウム溶液又は塩酸でpHを約7に調節します。正しい記述です。 |
| (4) | ×(誤り) | 希釈水の5日後の溶存酸素消費量を2 mg/L以下とする点が誤りです。正しくは0.2 mg/L以下です。 |
| (5) | ○(正しい) | 培養瓶は容量が正確に分かっている細口共栓付ガラス瓶で、共栓は斜めに切り落としたものを用います。正しい記述です。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
BODは、試料を希釈水で薄めて5日間培養し、減った溶存酸素量から求めます。もし希釈水そのものが酸素を消費すると、その分が試料由来の消費量に上乗せされ、BODが過大に出てしまいます。これを防ぐため、希釈水は5日間培養後の溶存酸素消費量が0.2 mg/L以下になるよう調製します。選択肢(4)はこの基準を「2 mg/L以下」と一桁大きく書いている点が誤りです。
覚え方
- 希釈水の5日後の酸素消費は0.2 mg/L以下に抑える。
- 試料保存は0~10 ℃の暗所、pHは約7に調節。
- BODは好気性微生物が5日間で消費する溶存酸素量。希釈水が酸素を食うと値が過大。
理解度チェック
Q.
BOD測定に使う希釈水の、5日後の溶存酸素消費量の基準は?
0.2 mg/L以下です。希釈水自体が酸素を消費するとBODが過大になるため、この基準に抑えます。「2 mg/L以下」は誤りです。
Q.
すぐに試験できない試料はどう保存する?
0~10 ℃の暗所で保存し、できるだけ早く試験します。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月