令和3年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問15を解説|流量計
令和3年度 水質関係技術特論 問15は、流量計による測定に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
流量計は開水路用と管路用に分かれ、連続測定ができます。開水路用には堰式・フリューム式・流速計式、管路用には電磁流量計・渦流量計・フロート形面積流量計・オリフィス板などがあります。引っかけの核心はオリフィス板の圧力損失です。オリフィスは流路を板で絞って前後の差圧から流量を求める方式なので、絞りによる圧力損失は大きくなります。これを「圧力損失が小さい」と書くのが誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 流量計には開水路用と管路用があり、連続的に流量を測定できます。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 開水路で用いる流量計には堰式・フリューム式・流速計式があります。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 電磁流量計は導電性流体が磁界を横切ると流速に比例した起電力が生じる原理を使います。正しい記述です。 |
| (4) | ×(誤り) | オリフィス板と差圧計の方法を圧力損失が小さいとする点が誤りです。流路を絞るため圧力損失は大きくなります。 |
| (5) | ○(正しい) | 渦流量計やフロート形面積流量計は管路で用いる流量計です。正しい記述です。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
オリフィス板は、管の途中に絞り穴のある板を入れ、その前後に生じる差圧から流量を求める方式です。流れを強く絞るため、通過後に圧力が十分には回復せず、永久的な圧力損失が大きく残るのが弱点です。選択肢(4)はこの方法を「圧力損失が小さい」としている点が誤りで、実際にはオリフィスは圧力損失が大きい部類にあたります。
覚え方
- オリフィスは絞りで差圧をつくる→圧力損失は大きい。
- 開水路用=堰式・フリューム式・流速計式。
- 管路用=電磁・渦・フロート形面積・オリフィス。電磁流量計は導電性流体が対象。
理解度チェック
Q.
オリフィス板と差圧計を組み合わせた方法の圧力損失は大きい?小さい?
大きいです。流路を絞って差圧をつくる方式のため、圧力損失は大きくなります。「小さい」は誤りです。
Q.
電磁流量計はどんな流体に使える?
導電性のある流体です。導電性流体が磁界を横切ると流速に比例した起電力が生じることを利用します。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月