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令和3年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問13を解説|活性汚泥の維持管理

令和3年度 水質関係技術特論 問13は、活性汚泥処理装置の維持管理に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。

この問題のポイント

活性汚泥法では、微生物が酸素を使って有機物(BOD)を分解します。引っかけの核心は除去BOD量と酸素消費量の向きです。BODを多く分解するほど、その酸化のために微生物が必要とする酸素も多くなるので、除去BOD量が増えれば酸素消費量は増加します。これを「減少する」と逆に書いて取り違えさせる作りになっています。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(1)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)×(誤り)除去BOD量が増えると酸素消費量が減少するとする点が誤りです。分解に酸素を使うため、除去BOD量が増えれば酸素消費量は増加します。
(2)○(正しい)糸状性微生物の異常増殖はSVIが高くなる(バルキング)原因の一つです。正しい記述です。
(3)○(正しい)BOD汚泥負荷が低いときはエアレーションを絞るなどの調整が必要です。正しい記述です。
(4)○(正しい)溶存酸素濃度が急に高くなるのは、毒性物質の流入で微生物が酸素を消費しなくなったサインと考えられます。正しい記述です。
(5)○(正しい)脱窒素には硝酸態窒素のおよそ3倍量のBODが必要です。正しい記述です。

選択肢(1)のポイント(ここが誤り)

活性汚泥の酸素消費は、有機物の酸化分解と微生物の呼吸に使われます。処理して分解する(除去する)BODが多いほど、その酸化に必要な酸素も多くなるため、除去BOD量と酸素消費量は同じ向きに動きます。つまり除去BOD量が増えれば酸素消費量も増えます。選択肢(1)は「除去BOD量が増えると酸素消費量が減少する」と原因と結果を逆に書いている点が誤りです。

覚え方

  • 除去BODが増える→酸素消費量も増える(同じ向き)
  • SVI上昇の一因は糸状性微生物の異常増殖(バルキング)。
  • DOが急上昇=毒性物質流入の疑い。脱窒には硝酸態窒素の約3倍のBOD。

理解度チェック

Q.

除去BOD量が増えると、活性汚泥の酸素消費量はどうなる?

増加します。有機物の酸化に酸素を使うため、多く分解するほど酸素消費量も増えます。「減少する」は逆で誤りです。

Q.

溶存酸素濃度が急に高くなったとき、何を疑う?

毒性物質の流入を疑います。微生物の活性が落ちて酸素を消費しなくなると、槽内のDOが急に上がります。

この問題に関連する用語解説

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF