令和3年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問5を解説|清澄ろ過
令和3年度 水質関係技術特論 問5は、清澄ろ過に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
砂ろ過などの清澄ろ過は、ろ材の空隙より小さい微粒子も付着で捕捉できるのが特徴です。重力式砂ろ過機は上部が開放で保守が容易、圧力式ろ過機は密閉構造でポンプ圧により通水します。ろ過を続けるとろ層の空隙が詰まるので、定期的な洗浄が必要です。引っかけの核心はその洗浄の向きです。ろ層の洗浄(逆洗)は水を下から上へ流してろ層を膨張させ、捕捉物を洗い流します。「上部から下向きに流して洗浄する」は向きが逆で誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 砂ろ過では、ろ材の空隙より小さい粒子も付着によって捕捉できます。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 重力式砂ろ過機は上部が開かれているので、保守や管理が容易です。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 圧力式ろ過機は密閉構造で、ポンプなどの圧力で水をろ過します。正しい記述です。 |
| (4) | ×(誤り) | ろ層の洗浄は水を下から上へ流す逆洗です。「上部から下向きに流して洗浄」は向きが逆で誤りです。 |
| (5) | ○(正しい) | ろ材の砂は均等係数が小さい(粒径がそろう)ものほどろ材として好ましいです。正しい記述です。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
ろ過を続けると、捕捉した粒子でろ層の空隙が詰まってきます。これを回復させるのが逆洗で、水(や空気)を通常のろ過とは反対に下から上へ流します。上向きの水流でろ層の砂を膨張・流動させ、砂粒どうしをこすり合わせて捕捉物を引きはがし、上澄みとともに排出します。選択肢(4)は「ろ層上部から圧力水を下向きに流して洗浄」としている点が誤りで、下向きは普通のろ過の向きです。洗浄は下から上(逆洗)が正しい向きです。
覚え方
- ろ層の洗浄=逆洗。水は下から上へ流してろ層を膨張させる。
- 通常のろ過は上から下、洗浄はその逆向き。
- 均等係数は小さいほど粒径がそろい、良いろ材。
理解度チェック
Q.
詰まった砂ろ過層の洗浄は、水をどの向きに流す?
下から上(逆洗)です。ろ層を膨張させ、捕捉物を洗い流します。上から下向きは誤りです。
Q.
ろ材の砂は均等係数が大きいほうがよい?
いいえ。均等係数が小さい(粒径がそろう)ほうがろ材として好ましいです。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月