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令和3年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問2を解説|横流式沈殿池の流量

令和3年度 水質関係技術特論 問2は、横流式沈殿池で懸濁粒子(SS)の除去率80 %以上が得られる最大流量を求める計算問題です。与えられた寸法と沈降速度から、正しいものを選びます。

この問題のポイント

横流式沈殿池の除去率は、粒子の沈降速度表面負荷率(=流量÷水面積)の比で決まります。効くのは水面積(長さ×幅)で、深さは沈降速度が一定なら関係しません。除去率は 沈降速度÷表面負荷率 で表され、これが0.8になる流量が「除去率80 %が得られる最大流量」です。分かれ目は、深さ5 mに惑わされず、水面積240 m2だけを使うことと、単位をm/minにそろえることです。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(1)

計算の手順

  • 水面積 A=長さ×幅=30×8=240 m2(深さ5 mは沈降速度が一定なら効かない)。
  • 沈降速度 v=2 cm/min=0.02 m/min にそろえる。
  • 除去率80 %の条件:v÷(Q/A)=0.8。よって表面負荷率 Q/A=v÷0.8=0.02÷0.8=0.025 m/min。
  • 最大流量 Q=(Q/A)×A=0.025×240=6 m3/min

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)Q=6 m3/min でちょうど除去率80 %。これが80 %以上を保てる最大流量です。
(2)×(誤り)Q=7では表面負荷率が上がり、除去率は約69 %に下がって80 %に届きません。
(3)×(誤り)Q=8では除去率は約60 %で、条件を満たしません。
(4)×(誤り)Q=9では除去率はさらに下がり、80 %を大きく下回ります。
(5)×(誤り)Q=10では除去率は約50 %で、最大流量とはいえません。

ここが分かれ目

誤りやすいのは、深さ5 mを掛けて体積で考えてしまう点です。横流式沈殿池の除去率を決めるのは水面積で、深さは沈降速度が一定なら効きません。除去率100 %の限界流量は v×A=0.02×240=4.8 m3/min ですが、今回は80 %でよいので 4.8÷0.8=6 に緩められます。流量が6を超えると表面負荷率が沈降速度に対して大きくなりすぎ、除去率80 %を保てません。よって80 %以上を満たす最大流量は6です。

覚え方

  • 横流式沈殿池の除去率は水面積(長さ×幅)で決まる。深さは無関係。
  • 除去率=沈降速度÷表面負荷率(Q/A)。
  • cm/minはm/minにそろえてから割る(2 cm/min=0.02 m/min)。

理解度チェック

Q.

横流式沈殿池の除去率に、池の深さは効く?

いいえ。効くのは水面積(長さ×幅)です。表面負荷率が沈降速度以下なら100 %除去できます。

Q.

除去率100 %の限界流量から80 %の最大流量はどう出す?

限界流量 v×A=0.02×240=4.8 m3/min を、80 %なので0.8で割ります。4.8÷0.8=6 m3/min です。

この問題に関連する用語解説

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF