令和元年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問8を解説|標準活性汚泥法のフロー
令和元年度 水質関係技術特論 問8は、標準活性汚泥法のフローシートで、ア~ウの装置名の正しい組合せを選ぶ問題です。水と汚泥の流れをたどり、正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
標準活性汚泥法は、排水を最初沈殿池に通したあと、微生物を含む活性汚泥と空気を混ぜて有機物を分解し、沈殿させて上澄みを処理水として取り出す流れです。図では、最初沈殿池のあとに続く2つの槽(ア・イ)と、返送・余剰の汚泥が向かう先(ウ)の名称を問うています。分かれ目は処理水を出す本流の順番と、汚泥側の枝がどこへ行くかを取り違えない点です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)
ア~ウに入る正しい語句
| 記号 | 正しい語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 曝気槽 | 最初沈殿池の次。空気を送り活性汚泥で有機物を分解する中心の槽です。 |
| イ | 最終沈殿池 | 曝気槽の次。活性汚泥を沈め、上澄みを処理水として取り出します。 |
| ウ | 汚泥濃縮槽 | 返送以外の余剰汚泥・生汚泥を受け、濃縮してから汚泥処理・処分へ送ります。 |
この並びに合う組合せは選択肢(2)です。ア・イを入れ替えた(1)や(5)、順番をずらした(3)(4)は本流と汚泥側の流れに合いません。
ここが分かれ目
本流の水は「最初沈殿池 → 曝気槽(ア) → 最終沈殿池(イ) → 処理水」と進みます。曝気槽で微生物が有機物を食べ、最終沈殿池で汚泥を沈めて澄んだ水を分けるという順番が要です。沈んだ汚泥の一部は返送汚泥として曝気槽に戻され、残りの余剰汚泥と生汚泥は汚泥濃縮槽(ウ)へ送られて濃縮され、汚泥処理・処分へ回ります。曝気槽と最終沈殿池の前後を入れ替えたり、汚泥濃縮槽を本流に置いたりすると誤りになります。
この問題に関連する用語解説
覚え方
- 本流は最初沈殿池→曝気槽→最終沈殿池→処理水の順。
- 最終沈殿池の汚泥は一部を返送汚泥で曝気槽へ、残りは汚泥濃縮槽へ。
- 汚泥濃縮槽は本流ではなく汚泥処理側。処理水の流れと混同しない。
理解度チェック
Q.
最初沈殿池の次に来る槽と、そのまた次の槽は?
次が曝気槽、そのまた次が最終沈殿池です。曝気槽で分解し、最終沈殿池で汚泥を沈めて処理水を得ます。
Q.
余剰汚泥や生汚泥が送られる先は?
汚泥濃縮槽です。ここで濃縮したうえで汚泥処理・処分へ回されます。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月