令和7年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問23を解説|機械の防振方法
令和7年度 騒音・振動特論 問23は、工場に設置する機械(油圧プレス・ハンマ・圧縮機など)の防振方法に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
防振は、加振振動数が固有振動数の√2倍より十分大きい領域で効きます。同じ加振振動数に対して防振効果を大きくしたいなら、固有振動数を低く(ばねを柔らかく)して f/fn を大きくするのが基本です。引っかけの核心はこの向きで、選択肢(4)はエアドロップハンマの防振効果を大きくするために「固有振動数を高くする必要がある」と述べており、方向が逆になっています。加振振動数が低い機械ほど防振が難しいことと合わせて押さえます。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 油圧プレスは加振振動数が低く、大きな防振効果を得るのが難しいとされます。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 加振振動数の大小によって防振対象の加振力が異なり、設計上の重要な要素です。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | ハンマの直接支持は、アンビル下にゴム板や盤木を介して鉄板を置き、その下に防振装置を取り付けます。正しい記述です。 |
| (4) | ×(誤り) | 防振効果を大きくするには固有振動数を低くする必要があります。「高くする」は方向が逆です。 |
| (5) | ○(正しい) | 往復動式・揺動式の圧縮機は振動対策が必要なことが多いとされます。正しい記述です。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
防振効果は、加振振動数fが固有振動数fnの√2倍を十分に超える領域で得られ、f/fnが大きいほど振動伝達率が小さくなります。したがって、同じ加振振動数に対して防振効果を大きくしたいなら、固有振動数を低く(ばねを柔らかく)してf/fnを大きくします。選択肢(4)はエアドロップハンマの防振効果を上げるために「固有振動数を高くする必要がある」としていますが、これは向きが逆で誤りです。
覚え方
- 防振効果を上げる=固有振動数を低く(ばね柔らかく)、f/fn を大きく。
- 加振振動数が低い機械(油圧プレス等)は防振が難しい。
理解度チェック
Q.
防振効果を大きくするには固有振動数をどうする?
低くします。固有振動数を下げてf/fnを大きくすると、振動伝達率が小さくなって防振効果が上がります。
Q.
加振振動数が低い機械の防振はやさしい?難しい?
難しいです。加振振動数が低いとf/fnを大きくとりにくく、油圧プレスなどは大きな防振効果を得にくくなります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月